イミグラン

効果・効能

イミグランは大手製薬メーカーのGlaxoSmithKline plcから発売されている鎮痛剤です。
脳の血管を縮めて神経の圧迫を緩め、痛み物質の分泌を抑制することで頭痛を治します。

片頭痛はストレスやホルモンの乱れ、気候の変化といったさまざまな事柄が原因といわれています。
これらをきっかけに脳の血管が広がり、周囲の神経を圧迫することで頭痛が発生。
さらに三叉神神経から痛み物質が放出されることでも痛みは起こります。

イミグランは有効成分のスマトリプタンの血管収縮作用により血管を縮めます。
さらに三叉神経に作用して痛み物質の分泌を阻害。
神経の圧迫による刺激と痛み物質の抑制により頭痛を緩和していくのです。

臨床試験においてイミグランは、国内では50mgで71.4％、100mgでは66.7％、海外では50mgで77.1％、100mgで76.6％の有効率が確認されています。
用法用量を正しく守り使用すると70～80％近い確率で片頭痛を改善できます。

用法・用量

イミグランは頭痛を予防する作用はないため、痛みを感じた時のみ素早く服用してください。
効果が不十分である場合は、2時間以上の間隔をあけて追加投与が可能です。
50mgの服用で効き目が感じられなかった場合は、次回の服用時から100mgを服用するようにしましょう。
イミグランは効果に応じて追加投与・増量可能ですが、1日の総摂取量200mgを超えないよう気をつけてください。

参照

効果・効能、用法・用量について、以下のサイトを参照しました。

• KEGGデータベース「イミグラン」

副作用

副作用の発現率は12.6％であり、おもに見られる副作用は悪心（3.1％）・眠気（2.6％）・痛み（2.5％）・倦怠感（1.8％）です。
重大な副作用として虚血性心疾患様症状やアナフィラキシーショック、てんかん様発作といった症状が見られることがあります。

体調に異変を感じた場合は服用を中断し、症状が持続したり悪化していったりする時は医師の診断を受けるようにしてください。

禁忌・注意

• 本剤の成分にアレルギーのある人
• 心疾患の症状や兆候、既往歴のある人
• 脳血管障害や一過性脳虚血性発作の既往歴がある人
• 末梢血管障害のある人
• 高血圧症の人
• 肝機能障害のある人
• MAO阻害剤を服用中あるいは服用中止2週間以内の人
• エルゴタミン、エルゴタミン誘導体含有製剤、5-HT1B／1D受容体作動薬を服用している人

上記にあてはまる人は症状を悪化させたり他の疾患を引き起こす恐れがあるため、イミグランを服用してはいけません。

使用上の注意

次の項目にあてはまる人はイミグランの服用時に注意が必要です。
服用する前に医師へ相談をし、指導を受けるようにしてください。

• 虚血性心疾患の可能性がある人
• てんかん様発作の既往歴のある人
• 腎機能障害のある人
• 脳血管障害のある人
• 高齢者（65歳以上）
• 服用している医薬品のある人

参照

副作用、禁忌・注意について、以下のサイトを参照しました。

• KEGGデータベース「スマトリプタン」

参考サイト

本商品の詳細は、海外メーカーの商品情報の翻訳および以下のサイトを参考に編集しています。

• フリー百科事典 ウィキペディア「スマトリプタン」