ヒドラジド（ヒドロクロロチアジド）

効果・効能

ヒドラジドはシプラ社から発売されている降圧利尿剤です。
今は販売を中止しているダイクロトライドのジェネリック医薬品で、有効成分にヒドロクロロチアジドを配合しています。

ヒドロクロロチアジドは腎臓の尿細管でナトリウムの再吸収を阻害する働きを持っています。
ナトリウムは体内の水分と強く結びついており、ナトリウムが尿として排出されると水分も体外へと放出。

体内にナトリウムが多いと濃度を一定にするため水分を多く吸収します。
そうすると体液量が増えて血液の量も増加し、血管が圧迫されて血圧が上昇します。
しかしヒドラジドの服用によってナトリウムが体外へと放出されると水分も同時に出ていくため、血液量が減り降圧ができるのです。

ヒドラジドは体内の水分量を減らすことで高血圧を改善しますが、それ以外にも体内に水分を出すためむくみ解消や心臓への負担が減るため心臓病の予防なども可能となります。

用法・用量

ヒドラジドは利尿作用があります。
服用後はトイレの回数が多くなるため就寝前の服用は避けてください。

服用量は年齢や症状によって増減します。
高血圧症に用いる場合は少量から服用していき、効き目に応じて増量してください。
悪性高血圧に用いる場合は他の降圧剤と併用する必要があります。

アルコールとの併用は禁止です

ヒドラジドは血液中の水分を減らして血圧を下げます。
アルコールは血管拡張とヒドラジドとは異なる作用を持っていますが、結果的には同じ様に血圧を下げます。

同じ効果を持っているため、併用してしまうと降圧作用が増幅されてしまいため危険です。
ヒドラジドとアルコールの併用は避けましょう。

参照

ヒドラジドの効果・効能、用法・用量について、以下のサイトを参照しました。

• KEGGデータベース「ヒドロクロロチアジド」

副作用

重大な副作用として低カリウム血症やアナフィラキシー、再生不良性貧血といった症状が引き起こされることがあります。
定期的に検査を実施するなど体調をよく観察し、身体に異変が見られた場合は服用を中断して医師の診察を受けてください。

めまいやふらつきといった症状があります

ヒドラジドの副作用にはめまいやふらつきといった症状があります。
服用後に高所での作業や機械の操作を行うと危険です。
作業や操作の前に服用をしないか、ヒドラジドを飲んだあとは危険を伴う行為をしないようにしてください。

禁忌・注意

• 無尿の人
• 急性腎不全の人
• 体液中のナトリウムまたはカリウムが明らかに減少している人
• 本剤の成分に過敏症のある人
• デスモプレシン酢酸塩水和物を投与中の人

上記の項目にあてはまる人はヒドラジドを服用してはいけません。
症状をさらに悪化させてしまう恐れがあります。

使用上の注意点

次の項目にあてはまる人はヒドラジドを服用すると、症状を悪化させたり他の症状を誘発したりする恐れがあります。
服用前に医師へ相談を行ってください。

• 肝硬変症のある人
• 冠硬化症または脳動脈硬化症のある人
• 肝疾患または肝機能障害、腎障害のある人
• 本人または親族に痛風、糖尿病の人がいる人
• 下痢または嘔吐のある人
• 高カルシウム血症、副甲状腺機能亢進症のある人
• 減塩療法中の人
• 交感神経切除後の人
• 高齢者または乳児
• 服用中の医薬品がある人

参考サイト

本商品の詳細は、海外メーカーの商品情報の翻訳および以下のサイトを参考に編集しています。

• フリー百科事典 ウィキペディア「ヒドロクロロチアジド」