ビダリスタ

効果・効能

ビダリスタはタダラフィルを有効成分に持っているシアリス・ジェネリックのED治療薬です。
効果が24～36時間と長時間持続するうえ、他のED治療薬に比べて副作用が出にくいといった特徴があります。

性的刺激や興奮を感じるとcGMP（環状グアノシン一リン酸）という物質が分泌され、血管を広げて男性器への血流を増やすことで勃起が起こります。
射精をしたのちcGMPの作用を阻害するPDE-5（ホスホジエステラーゼ5）という酵素が分泌され、血流が弱まることで勃起が収まるのです。
しかしEDの人はPDE-5の分泌が性的興奮・刺激を感じた時にも起こり、PDE-5がcGMPの量を越すことで血管の拡張とそれに伴う血流増加が起こらないため勃起できません。

ビダリスタに配合されているタダラフィルには血管拡張を阻害するPDE-5を抑える作用があります。
そのためビダリスタを服用するとcGMPが正常に働き、血管を広げて血流を良くするため勃起が可能となるのです。

用法・用量

ビダリスタは体格の大きい欧米人向けに開発されたED治療薬です。
小柄な日本人が1錠を服用すると作用が強くなってしまう恐れがあるため、はさみやピルカッターなどで1／4錠または1／2錠にカットしてからの服用を推奨します。
効果がなく副作用が軽度以下の場合のみ増量が可能です。
1回の最大摂取量は1錠までです。2錠以上を服用してはいけません。

連続服用する場合は24時間以上の間隔をあけなければいけません。
ビダリスタの作用持続時間は24～36時間と長時間続きますが、作用が残っていても24時間以上経過していれば次を服用できます。

性行為の3時間前に服用しましょう

ビダリスタの効き目が出始めるまでは30分～3時間と個人差があります。
初めてビダリスタを使用する人は性行為の3時間前の服用がオススメ。
作用は24～36時間ほどと長く続くため、効果の実感までに30分と早くても3時間と遅くても十分に効き目を得られて性行為を楽しめます。

2回目以降は自分に合った服用タイミングを調節して、性行為時に最大の効果を得られるようにしましょう。

副作用

ビダリスタは副作用の出にくいED治療薬ですが、上記の副作用が出る場合があります。
発現率は低いものの動悸やほてり、目嘔吐、腹痛、めまい、鼻炎、倦怠感といった症状もあります。
副作用は徐々に治まっていきますが、落ち着く気配がない場合は服用をやめて病院を受診してください。

禁忌・注意

• タダラフィルにアレルギーのある人
• 心血管系の障害などで性行為が不適当とされている人
• 不安定狭心症のある人
• 不整脈、低血圧、高血圧の人
• 3ヶ月以内の心筋梗塞の既往歴がある人
• 6ヶ月以内の脳梗塞または脳出血の既往歴がある人
• 重度の肝障害のある人
• 網膜色素変性症の人
• 併用禁忌薬＊を服用中の人

上記の項目に1つでもあてはまる人はビダリスタを服用できません。

＊併用禁忌薬とは？
併用するとお互いの作用を相殺したり増幅したりして命を脅かす危険性のある医薬品を指します。
ビダリスタの併用禁忌薬は以下の通りです。

• 硝酸剤
• NO供与剤
• sGC刺激剤
• リオシグアト

使用上の注意

次の項目にあてはまる人はビダリスタを使用する前に医師への相談が必要となります。

• 陰茎の構造に欠陥がある人（屈曲、線維化など）
• 持続勃起症の素因となる疾患のある人（白血病、多発性骨髄腫など）
• 出血性疾患または消化性潰瘍のある人
• 重度の勃起不全の人
• コントロールが不十分な高血圧の人
• 高齢者（65歳以上）
• 併用注意薬＊を服用中の人

＊併用注意薬とは？
併用すると症状を悪化させたり副作用が出やすくなってしまったりする医薬品を指します。 医師の指導のもとでの慎重併用が可能です。
ビダリスタの併用注意薬は次の通りです。

• CYP3A4阻害剤
• CYP3A4誘導剤
• HIVプロテアーゼ阻害剤
• α遮断剤
• 降圧剤
• カルペリチド

参考サイト

• KEGGデータベース「シアリス」
• フリー百科事典 ウィキペディア「タダラフィル」