ブプロバン

効果・効能

ブプロバンは、アメリカでは4番目に多く処方された実績を持っているウェルブトリンのジェネリック医薬品です。
ウェルブトリンと同じブプロピオンを有効成分に配合しているため、同等の効果が得られます。

抗うつ剤として発売されたのち、禁煙時の離脱症状を緩和する効果があることが分かり、禁煙補助剤としてザイバンの名で市場に出ています。

80％増の禁煙効果を誇る禁煙補助

脳内には気分や意欲に関わるドーパミンが放出されています。
喫煙をするとドーパミンが大量に分泌されますが、禁煙をするとドーパミン分泌量が減るため、離脱症状が起こります。

ブプロバンは一度脳内に分泌されたドーパミンが神経に取り込まれるのを防ぎ、脳内のドーパミン量を増やすため、離脱症状が緩和されるのです。

臨床試験では、6ヵ月以上の服用で52～77％も禁煙成功率がアップしています。
これは、100人が禁煙を行った際に6ヵ月以上禁煙に成功する人が5～7人増えることに相当します。

高い禁煙成功率を誇るブプロバンは、アメリカで禁煙時の第一選択薬の1つとして挙げられています。

抗うつ剤としての役割

うつ病は、脳内の伝達物質の乱れによって起こります。
ドーパミンの不足も伝達物質の乱れを引き起こす原因の1つ。

ブプロバンのドーパミン再取り込み作用はうつ病の改善にも効果的です。
ドーパミンの不足が解消されることで意欲や集中が高まるため、うつ症状を改善できるのです。

用法・用量

【禁煙補助】
服用開始3日間は1日1回1錠を服用します。
4日目以降は1回1錠を1日2回服用します。
服用間隔は8時間以上空けてください。

年齢や症状によって服用量は増減可能です。
ただし、1回150mg、1日300mgを越えて服用しないようにしましょう。

服用を開始して1週間は喫煙可能ですが、2週目には完全に禁煙をスタートします。
7～12週間服用を継続し、その間に禁煙できなかった場合は医師に相談してください。

【うつ病の改善】
1回1錠を1日1回朝に服用します。
年齢や症状によって服用量は増減可能です。
ただし、1日の最大摂取量は450mgを超えないようにしてください。

服用後は車の運転や機械の操縦、高所での作業は危険が伴うため避けましょう。

飲み忘れた場合の服用方法

飲み忘れに気づいた場合は、速やかに1錠を服用してください。
その後は通常どおりその日の分を服用します。

2回分以上を飲み忘れてしまった場合は、気づいた時に1回分を服用し、その後は通常どおりその日の分を服用します。
決して一度に2回分以上を服用してはいけません。

副作用

さらに精神病症状を悪化させ、妄想・幻覚・パラノイア・混乱を引き起こす可能性があります。
服用量の減量や治療の中止により、症状の軽減または消失が見込めます。

自殺念慮・自殺企図のリスクがあります

ブプロバンの副作用には、自殺念慮や自殺企図が確認されています。
自殺念慮とは自殺したいという気分になることで、自殺企図とは実際に自殺を計画することです。若い人に特に見られやすいということが分かっています。

禁忌・注意

次の医薬品はブプロバント同様にドーパミンの量を増やす作用があり、併用すると副作用が強く出てしまう恐れがあるため併用禁忌薬に指定されています。

・モノアミン酸化酵素阻害薬（抗うつ剤）

※モノアミン酸化酵素阻害薬からブプロバンへと変更する場合は、最低でも2週間空ける必要があります。

服用に注意が必要な人

次にあてはまる人のブプロバンの服用は、自殺念慮のリスクを伴います。
服用は医師に管理の元で慎重に行ってください。

• 肝障害
• 重篤な腎疾患
• 重度な高血圧
• 青年期
• 若年成人

参考サイト

本商品の詳細は、海外メーカーの商品情報の翻訳および以下のサイトを参考に編集しています。