アカミン

効果・効能

アカミンは、有効成分にミノサイクリンを配合したミノマイシン・ジェネリックです。
細菌によるクラミジアや淋病、気管支炎といった感染症の治療に用いられます。

細菌は体内へ侵入すると増殖していきます。
増えた細菌に対抗しようと体内では免疫反応が起こり、腫れや赤み、発熱などの症状が起こります。

細菌の増殖にはタンパク質の合成が必要不可欠。
アカミンは、タンパク質の合成を阻害する作用を持っています。
細菌の増殖を防ぐことで細菌の数が減っていき、症状が治まっていきます。

【適応症】
表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、乳腺炎、骨髄炎、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂腎炎、前立腺炎、精巣上体炎、尿道炎、淋菌感染症、梅毒、腹膜炎、感染性腸炎、外陰炎、細菌性腟炎、子宮内感染、涙嚢炎、麦粒腫、外耳炎、中耳炎、副鼻腔炎、化膿性唾液腺炎、歯周組織炎、歯冠周囲炎、上顎洞炎、顎炎、炭疽、つつが虫病、オウム病

重度なニキビの治療にも用いられます

アカミンの有効成分・ミノサイクリンは、重度ニキビの治療薬として皮膚科で処方されています。

ニキビは、アクネ菌という細菌によって起こる皮膚の病気です。
毛穴に皮脂が詰まり、アクネ菌が皮脂をエサに増殖することで炎症を引き起こし、ニキビができます。

アカミンは、アクネ菌の増殖を阻害。炎症を落ち着かせてニキビの症状を改善します。
アカミンは体の内側から作用するため、外用薬では治りにくいニキビやケアしづらい背中のニキビに有効です。

用法・用量

初回服用時には、2〜4錠を水またはぬるま湯で服用します。
2回目以降は12時間または24時間ごとに1回2錠を服用していきます。

服用量や服用間隔、服用期間は年齢や体重、症状などに応じて変動するため、医師に相談してください。

※服用後は自己免疫性肝炎や血液障害、急性腎障害などが現れる恐れがあるため、定期的に検査を受けてください。

副作用

アカミンの副作用にはめまいが報告されています。
服用後は、車の運転や機械の操縦、高所での作業は控えてください。

重篤な副作用

重篤な副作用として次の症状が報告されています。

• アナフィラキシー：不快感、口内異常感、喘鳴、めまいなど
• 結節性多発動脈炎：発熱、倦怠感、体重減少、関節痛など
• 中毒性表皮壊死融解症：発熱、紅斑、そう痒感、目の充血など
• 薬剤性過敏症症候群：発疹、発熱、リンパ節腫脹など

重篤な副作用は初期症状として上記のような症状が見られることがあります。
症状が現れた場合は、アカミンの服用を中止して速やかに医療機関を受診してください。

禁忌・注意

次にあてはまる人は、慎重に服用する必要があります。

• 食道通過障害がある
• 腎臓機能障害がある
• 肝臓機能障害がある
• 高齢者

次の薬とアカミンを併用する際は、医師の指導のもとで服用してください。

• 抗凝血剤
• スルホニル尿素系血糖降下薬
• メトトレキサート
• ポルフィマーナトリウム
• ジゴキシン
• 黄体・卵胞ホルモン配合剤
• 経口避妊剤
• ビタミンA製剤、レチノイド製剤
• カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、ランタン、鉄剤

他にも持病や常用薬のある人は、アカミンを服用する前に医師や薬剤師に相談してください。

妊婦または授乳婦の注意点

妊娠中または妊娠している可能性のある女性がアカミンを服用してしまうと、胎児に一過性の骨発育不全、歯牙の着色・エナメル質形成不全が起こることがあります。
治療によるベネフィットがデメリットを上回る場合にのみ服用が可能です。

授乳中の女性が服用するとアカミンが母乳へ移行する恐れがあり、乳児への悪影響が懸念されます。
アカミンを服用する際は、授乳を中止してください。

保管方法

• 直射日光、高温・多湿を避けて保管してください。
• 小さな子供の手が届かない場所に保管してください。
• 使用期限（EXP）が過ぎた商品は、摂取しないでください。

参考サイト

本商品の詳細は、海外メーカーの商品情報の翻訳および以下のサイトを参考に編集しています。

• KEGGデータベース「ミノマイシン」
• フリー百科事典 ウィキペディア「ミノサイクリン」