ドロスペラ（ヤーズ・ジェネリック）

効果・効能

ドロスペラは、月経困難症の治療薬として認められているヤーズのジェネリック医薬品です。月経痛の緩和のほかに、PMSや月経不順の改善にも効果があります。

ドロスペラは子宮内膜の成長を抑制することで月経痛を緩和します。

月経中は、子宮内膜を経血として押し出そうと子宮を収縮させる働きを持つ痛み物質・プロスタグランジンが分泌されます。
子宮内膜が成長せず薄いままだと子宮の収縮は穏やかになるため、プラスタグランジンの分泌量が少なくなり月経痛が緩和されます。

またドロスペラは女性ホルモンを安定させるため、PMS・月経不順の改善にも効果が期待できます。

1週間の継続服用で避妊効果も得られます

ドロスペラは1週間継続して服用することで避妊効果を発揮します。
その後服用を続けることで避妊効果は持続します。

ドロスペラの服用によって卵胞の成長を促すホルモンが抑制されると、排卵は行われません。
排卵が起こらなければ受精しないため、避妊効果が得られます。

また子宮の奥にある子宮頚管粘液の粘度を高め、精子の子宮への侵入を防ぐ効果もあります。

この2つの効果によって、ドロスペラを継続服用すると高い避妊効果が期待できます。

飲み間違える心配がない1相性ピルです

低用量ピルには、1相性・2相性・3相性があり、ドロスペラは1相性に分類されます。 違いは、錠剤に含まれている成分量のパターンの数です。

2相性・3相性の低用量ピルは、飲み間違えるとホルモンバランスが乱れて不正出血を引き起こすことがあります。
1相性のドロスペラは成分が一定であるため飲み分ける必要がなく、飲み間違いを起こすことはありません。

用法・用量

初めて服用する場合、月経1日目から実薬（ピンク色）の服用を開始します。
実薬を24日間服用したら、4日間薬の成分を含まない偽薬（白色）を服用します。
1シートで28日分です。
29日目から2シート目の服用を開始し、以降繰り返します。

月経1日目から遅れて服用すると妊娠の可能性が高くなります。
その場合は服用開始から1週間はホルモン剤以外の避妊を行なってください。

飲み忘れに気付いた時点で前日分を服用します

前日分の飲み忘れに気付いた場合、すぐに1錠を服用してください。
当日分は通常の時間通りに飲みましょう。
2日以上の飲み忘れも同様に気付いた時点で前日分（1錠）を服用し、服用時間に当日分を服用します。

ただし2日以上飲み忘れると避妊効果が低下している恐れがあります。
避妊目的でドロスペラを服用している場合、次の月経が始まるまでは他の避妊方法を併用してください。

副作用

副作用は飲み始めの1〜2ヵ月に起こりやすく、3ヵ月ほど経過するとほとんど気にならなくなります。

重篤な副作用

重篤な副作用として、血栓症が報告されています。
血流の流れを悪くする血の塊を血栓といい、発症すると血流の流れが悪くなり臓器障害を引き起こす恐れがあります。

脚の痛みや体の腫れ、むくみ、息切れ、胸痛、しびれ、急にものが見えにくくなるといった症状が現れた場合は、血栓症に発展するおそれがあるため服用を中止して速やかに医療機関を受診してください。

禁忌・注意

ほかにも、以下にあてはまる人は服用できません。

• エストロゲン依存性悪性腫瘍またはその疑いがある
• 急性腎障害または重篤な腎障害、重篤な肝障害がある
• 高血圧症
• 骨成長が終了していない可能性がある

使用上の注意

次の医薬品とドロスペラを併用する場合は注意が必要なため、服用前に医師に相談してください。

• 三環系抗うつ薬、副腎皮質ホルモン、セレギリン塩酸塩
• テオフィリン、チザニジン塩酸塩
• HIVプロテアーゼ阻害薬、非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害薬
• 血糖降下剤
• ラモトリギン、モルヒネ、サリチル酸系抗炎症薬
• セイヨウオトギリソウ含有食品

保管方法

• 直射日光、高温・多湿を避けて保管してください。
• 小さな子供の手が届かない場所に保管してください。
• 使用期限（EXP）が過ぎた商品は、摂取しないでください。

参考サイト

本商品の詳細は、海外メーカーの商品情報の翻訳および以下のサイトを参考に編集しています。

• KEGG「医療用医薬品：ヤーズ」
• フリー百科事典 ウィキペディア「ドロスピレノン」
• フリー百科事典 ウィキペディア「エチニルエストラジオール」