トラマドール

効果・効能

トラマドールはオピオイド系という分類の鎮痛剤で、非ステロイド性抗炎症薬（NSAIDs）では効果が得られない激しい痛みに用いられます。

オピオイド系の中では弱いタイプで、副作用や依存のリスクが少ないという特徴があります。
服用後1～1.5時間ほどで強い鎮痛効果が現れます。

適応症

変形性関節症、腰痛症、関節リウマチ、脊柱管狭窄症、帯状疱疹後神経痛、有痛性糖尿病性神経障害、複合性局所疼痛症候群、線維筋痛症に伴う慢性疼痛

弱オピオイドに分類される非麻薬系です

オピオイド系鎮痛剤は、さらに麻薬系と非麻薬系に分けられます。
麻薬系にはモルヒネやオキシコドンなどがありますが、トラマドールは非麻薬系なので作用は緩やか。副作用も比較的軽減されています。

用法・用量

トラマドールは少量から服用を開始し、症状に応じて増減します。
1回の最大量は100ｍg、1日の最大量は400ｍgです。

服用上の注意

• 服用は1回25mgから開始し、適宜増量してください。
• 服用の間隔は4～6時間ほど空けてください。
• 増量または減量する場合は、1回25mg（1日100mg）ずつ調整してください。

副作用

ほかに1～5％未満程度の確率で、振戦・不眠症・下痢・腹部不快感・肝機能異常・多汗症・掻痒・湿疹・排尿困難・無力症などを生じることがあります。

トラマドールを服用後、体調に異変を感じた場合には服用を中止してください。

重篤な副作用

発症頻度は不明ですが、ショック、アナフィラキシー、呼吸抑制、痙攣、依存性、意識消失などが報告されています。

禁忌・注意

以下に当てはまる人は、トラマドールを服用してはいけません。

• アルコール、睡眠薬、鎮痛剤などによる急性中毒が起きた人
• モノアミン酸化酵素阻害剤を服用または服用中止から2週間以内の人
• ナルメフェン塩酸塩水和物を服用中または服用中止から1週間以内の人
• 十分に管理されていないてんかんの人

併用注意

以下に当てはまる人は、トラマドールの服用について医師とご相談ください。

• 閉塞性睡眠時無呼吸症候群または重篤な肺疾患がある
• てんかん、またはけいれん発作を起こしやすい
• 薬物乱用、薬物依存の傾向にある
• 呼吸抑制・ショック状態にある
• 脳に器質的障害がある
• ショック状態にある
• 腎機能・肝機能障害がある
• 妊娠または妊娠の可能性がある
• 授乳中である

保管方法

• 直射日光、高温・多湿を避けて保管してください。
• 小さな子供の手が届かない場所に保管してください。
• 使用期限（EXP）が過ぎた商品は、摂取しないでください。

参考サイト

本商品の詳細は、海外メーカーの商品情報の翻訳および以下のサイトを参考に編集しています。

• KEGGデータベース「トラマール」
• フリー百科事典 ウィキペディア「トラマドール」