ドロスジオール（ヤーズジェネリック）

効果・効能

ドロスジオールは、1.排卵抑制および2.子宮内膜肥大の抑制という2つの働きにより、月経に伴う下腹部痛や腰痛、頭痛、吐き気、倦怠感といった月経困難症を改善します。

【排卵の抑制】
黄体ホルモン（ドロスピレノン）と卵胞ホルモン（エチニルエストラジオール）が脳下垂体に働きかけ、ホルモンの分泌を抑制します。
その結果、排卵が止まります。

【子宮内膜の肥大抑制】
子宮内膜の成長を抑えて、痛みの原因物質・プロスタグランジンの量を減らします。

ドロスジオールの避妊効果

ドロスジオールは、服用を忘れずに毎日続けることで避妊効果も期待できます。
日本国内では先発薬・ヤーズにおける避妊効果は認められておらず、月経困難症の治療にのみ処方されています。

用法・用量

ドロスジオールは、毎日決まった時間帯に1錠を服用します。
1シート28錠入りで、最後の4日分（白い錠剤）は偽薬です。

偽薬の服用中に生理のような出血が起こり、数日続きます。
出血が終わっていなくても、29日目からは次のシートの服用を開始します。

飲み忘れに気付いたら

飲み忘れに気づいた時点で、すぐに前日分（1錠）を服用します。
当日分（1錠）はいつもの時間帯に服用してください。

2日以上続けて飲み忘れた場合には、忘れた1日分のみ服用し、いつもの時間帯に当日分を服用します。
飲み忘れが続いても、1日に3錠以上服用してはいけません。

副作用

ドロスジオールはホルモンの配合量が少なく、低用量ピルと比べて副作用は出にくいとされています。
ただし副作用の発現には個人差があるため、体調の変化には留意してください。

重篤な副作用

ドロスジオールの重篤な副作用として、血栓症が報告されています。
四肢のしびれや痛み、倦怠感、急激な息切れ、激しい頭痛などが現れた場合には、医療機関を受診してください。

禁忌・注意

• ドロスピレノンやエチニルエストラジオールに対して過敏症の既往歴がある
• ストロゲン依存性悪性腫瘍である、またはその疑いがある
• 35歳以上で1日15本以上の喫煙週間がある
• 重篤な肝障害である
• 重篤な腎障害または急性腎障害である
• 高血圧
• 妊娠中または妊娠の可能性がある
• 授乳中である
• 骨成長が終了していない可能性がある

使用上の注意

以下の医薬品はドロスジオールとの併用に注意が必要です。
服薬中の人は医師または薬剤師へご相談ください。

• 三環系抗うつ薬、副腎皮質ホルモン、セレギリン塩酸塩
• テオフィリン、チザニジン塩酸塩
• HIVプロテアーゼ阻害薬、非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害薬
• 血糖降下剤
• ラモトリギン、モルヒネ、サリチル酸系抗炎症薬
• セイヨウオトギリソウ含有食品

保管方法

• 直射日光、高温・多湿を避けて保管してください。
• 小さな子供の手が届かない場所に保管してください。
• 使用期限（EXP）が過ぎた商品は、摂取しないでください。

参考サイト

本商品の詳細は、海外メーカーの商品情報の翻訳および以下のサイトを参考に編集しています。

• KEGGデータベース「ヤーズ」