ドロセティル（ヤスミンジェネリック）

効果・効能

ドロセティルは、処方薬・ヤーズと同じ成分で作られている低用量ピルです。
違いは、卵胞ホルモン・エチニルエストラジオールの配合量です。

日本国内におけるヤーズの適応は月経困難症の改善のみですが、卵胞ホルモンの多いドロセティルは避妊効果も期待できます。
違いは、卵胞ホルモン・エチニルエストラジオールの配合量です。
（※海外では、ヤーズも避妊に用いられています）

ドロセティルは、1.排卵抑制および2.子宮内膜肥大の抑制という2つの働きにより、避妊のほか月経に伴う下腹部痛や腰痛、頭痛、吐き気、倦怠感といった月経困難症に対する効果を発揮します。

【排卵の抑制】
黄体ホルモン（ドロスピレノン）と卵胞ホルモン（エチニルエストラジオール）が脳下垂体に働きかけ、ホルモンの分泌を抑制します。
その結果、排卵が止まります。

【子宮内膜の肥大抑制】
子宮内膜の成長を抑えて、痛みの原因物質・プロスタグランジンの量を減らします。

正しい服用によって避妊効果を発揮します

忘れずに毎日の服用を続ければ排卵抑制効果が続き、避妊にも有効です。
またドロセティルは、宮頚管粘液の粘度を高めることで精子の子宮侵入を防ぎます。

排卵抑制、および精子の侵入阻止によって、避妊効果を維持します。

用法・用量

・ドロセティルは月経開始日から服用を開始し、1日1回1錠を21日間服用します。
・22日目から7日間は薬を飲まない休薬期間とします。
　　※休薬期間中に生理のような出血（消退出血）が起こります。
・29日目からは次のシートを服用します。

飲み忘れた場合

飲み忘れに気づいた時点で、すぐに前日分（1錠）を服用します。
当日分（1錠）はいつもの時間帯に服用してください。

2日以上続けて飲み忘れた場合は効果が低下するため、服用を中断して生理を待ちます。
生理が来たら新しいシートの1錠目から服用を再開します。

副作用

ドロセティルは他の低用量ピルと比べてホルモンの配合量が少なく、副作用が出にくいとされています。
ただし副作用の発現には個人差があるため、体調の変化には留意してください。

重篤な副作用

ドロセティルの重篤な副作用として、血栓症が報告されています。
四肢のしびれや痛み、倦怠感、急激な息切れ、激しい頭痛などが現れた場合には、医療機関を受診してください。

禁忌・注意

以下に当てはまる人は、ドロセティルを服用できません。

• ドロスピレノン、エチニルエストラジオールに対してどちらか一つでも過敏症の既往歴がある
• ストロゲン依存症悪性腫瘍を患っている、もしくはその疑いがある
• 35歳以上で1日15本以上喫煙をする
• 重篤な肝障害を患っている
• 重篤な腎障害、または急性腎障害を患っている
• 血管病変を伴う糖尿病を患っている
• 中等度以上の高血圧
• 妊娠中、または妊娠の可能性がある
• 授乳中
• 骨成長が完了していない可能性がある

保管方法

• 直射日光、高温・多湿を避けて保管してください。
• 小さな子供の手が届かない場所に保管してください。
• 使用期限（EXP）が過ぎた商品は、摂取しないでください。

参考サイト

本商品の詳細は、海外メーカーの商品情報の翻訳および以下のサイトを参考に編集しています。

• KEGGデータベース「ヤーズ」
• Yasmin film-coated tablets 0.03mg/3mg