アルダラクリーム

効果・効能

アルダラクリームは、尖圭コンジローマや日光角化症を治療する外用薬です。
外部からピンポイントに患部に塗布することで、成分をより早く吸収させ症状を改善します。
日本の医療機関でも処方されるクリームと、同じ成分を配合しています。

アルダラクリームは、体内に侵入してきたウイルスの増殖を抑制してウイルスに感染した細胞の働きを阻害する作用があります。
ウイルス侵入を監視している樹状細胞と、免疫作用のある単球（白血球のひとつ）の2つに働きかけてIFN-α（インターフェロン）というたんぱく質を作り出します。
このIFN-αは、ヒトパピローマウイルスの増殖を抑制する働きがあります。
ヒトパピローマウイルスは尖圭コンジローマの原因となるウイルスです。
さらに免疫機能の働きがあるキラーT細胞やNK細胞を活性化する効果で、ウイルスに感染した細胞を破壊するのです。

尖圭コンジローマは、これまで手術を用いないとイボを除去できませんでした。
しかし、アルダラクリームの誕生により痛みを伴う手術を行うことなく治療ができるようになったのです。

またアルダラクリームは、シミのように見える日光角化症にも同様の効果を発揮します。
免疫機能を持つ細胞を活性化することにより、皮膚表面のザラザラした状態やまだら状態のシミを改善し正常な皮膚へと導くのです。

【尖圭コンジローマ】
ヒトパピローマウイルスを原因とする性感染症です。
放置するとイボが徐々に増殖し、そのまま性行為をすると人から人へと感染します。

【日光角化症】
60歳以上の人に多くみられる皮膚病です。
シミに勘違いされる場合が多く、放置しておくと皮膚がんや有棘細胞がんへと変化することもあります。

用法・用量

【尖圭コンジローマの場合】
1週間で塗布できる回数は3回（週3回）までです。
連日（例：月・火・水）ではなく、1日おき（例：月・水・金）での使用が推奨されています。
就寝前に塗り6～10時間ほどそのままの状態を保ち、起床時に石鹸を用いて洗い流してください。
尿道や膣内、子宮頸部、直腸および肛門内には使用しないでください。
仮性包茎の人で包皮内のイボを治療する場合は、毎日包皮を反転させたうえで包皮内を清潔に保ってください。
原則として塗布できる期間は最大で16週間です。

【日光角化症】
1週間で塗布できる回数は3回（週3回）までです。
連日（例：月・火・水）ではなく、1日おき（例：月・水・金）での使用が推奨されています。
就寝前に塗り8時間ほどそのままの状態を保ち、起床時に石鹸を用いて洗い流してください。
4週間ほど塗布した後、病変が消失した場合は塗布行為を終了しましょう。
万が一4週間ほど患部に塗布しても改善しなかった場合は、4週間休薬した後、さらに4週間塗布してください。
顔面または禿頭部以外の部位には使用しないでください。
塗布後や休薬中は、日焼けを生じやすいため紫外線を避けましょう。
日焼けした場合は、日焼けによる炎症が消失した後に塗布してください。

副作用

※以下の項目は重篤な副作用です。

• 潰瘍
• ただれ
• 紅斑
• 浮腫
• 表皮剥離
• 排尿困難

禁忌・注意

妊婦や授乳婦、妊娠の可能性への使用は安全性が確立されていないため自己判断で塗布してはいけません。

併用禁忌薬や併用注意薬はありません。

尖圭コンジローマの治療中は性行為を避けましょう

尖圭コンジローマは、性感染症のひとつです。
性行為をした際に感染する感染症なので、症状に気づいた後や治療中は性行為を避けてください。

参考サイト

本商品の詳細は、海外メーカーの商品情報の翻訳および以下のサイトを参考に編集しています。

• KEGGデータベース「医療用医薬品：ベセルナ」
• くすりのしおり「ベセルナクリーム5%尖圭コンジローマ治療薬」
• くすりのしおり「ベセルナクリーム5%日光角化症治療薬」
• フリー百科事典 ウィキペディア「Imiquimod」