シプロックス

効果・効能

シプロックスは、国内でも処方されるシプロキサンのジェネリック医薬品です。
同じシプロフロキサシンを有効成分に持っているため、同様の効果をより低価格でお求めいただけます。

シプロフロキサシンはさまざまな菌種に効果的です。
幅広い細菌に対応できるため、淋病やクラミジアといった性病から腸チフスや結核など細菌による病気の症状を改善してくれます。

細菌は細胞分裂によって数を増殖させていき、症状を悪化。
細胞分裂に必要なタンパク質を作り出すのがリポゾームという器官ですが、シプロフロキサシンはリポゾームの働きを阻害する作用を持っています。
そのため細胞分裂を防ぎ細菌の増殖を抑え、殺菌作用や抗菌作用によって細菌の数を減らしていくのです。

シプロックスが有効な菌種
ブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、淋菌、炭疽菌、大腸菌、赤痢菌、シトロバクター属、クレブシエラ属、エンテロバクター属、セラチア属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア属、インフルエンザ菌、緑膿菌、アシネトバクター属、レジオネラ属、ペプトストレプトコッカス属
※ペニシリン系などが効かない肺炎クラミジアや肺炎マイコプラズマにも有効性あり。

用法・用量

感染症の種類や症状によって服用する量は増減します。
耐性菌の発現を防ぐため、原則として治療上必要な分だけ投与してください。
より効果がほしいからと必要以上に服用量を増やしてはいけません。

摂取する量はピルカッターやハサミを使用して錠剤をカットして調整してください。

副作用

胃腸にいる細菌にも作用するため、消化器系の症状が見られやすくなっています。
副作用は比較的少ないと言われていますが、症状が長引いたり多くなる場合はただちに病院を受診してください。

重大な副作用としては大腸炎、低血糖、肝機能障害、血管炎などが報告されており、いずれも頻度は不明です。
症状が確認できた場合はすぐさま医師の診察を受けてください。

禁忌・注意

次に当てはまる人はシプロックスを決して服用してはいけません。

• 本剤または配合成分にアレルギーのある人
• 妊娠または妊娠している可能性のある人
• 未成年者

使用上の注意

次の医薬品とシプロックスの併用には注意が必要です。

• デオフィリン
• アミノフィリン水和物
• デュロキセチン塩酸塩
• フェニル酢酸系非ステロイド性消炎鎮痛剤
• プロピオン酸系非ステロイド性消炎鎮痛剤
• シクロスポリン
• ワルファリン
• スルホニル尿素系血糖降下剤
• ロピニロール塩酸塩
• メトトレキサート
• アルミニウムまたはマグネシウム含有の制酸剤
• クラスⅠA抗不整脈薬
• クラスⅢ抗不整脈薬
• セベラマー塩酸塩
• 炭酸ランタン水和物
• クロザピン
• オランザピン
• フェニトイン
• 副腎皮質ホルモン剤

併用する前に医師に相談を行いましょう。

次に当てはまる人はシプロックスの服用に注意が必要です。

• 本人または両親、兄弟にアレルギー症状を起こしやすい体質の人がいる
• 高度腎障害のある人
• てんかんなどの痙攣性疾患または既往歴のある人
• 重症筋無力症の人
• ＱＴ延長を起こす恐れのある人
• 大動脈瘤または大動脈解離を合併している人または既往歴のある人
• 高齢者（65歳以上）

服用前に医師へ相談を行ってください。

上記の項目に当てはまらない人でも、持病や常用している薬がありシプロックスの服用が心配な人は服用前に医師へ確認してください。

参考サイト

本商品の詳細は、海外メーカーの商品情報の翻訳および以下のサイトを参考に編集しています。

• KEGGデータベース「シプロキサン」
• フリー百科事典 ウィキペディア「シプロフロキサシン」