プロギノバ

効果・効能

プロギノバはドイツの大手製薬会社「バイエル」が開発した女性ホルモン剤です。

女性は加齢と共に女性ホルモンの分泌量が減少します。
特に閉経後は卵巣で分泌されるエストロゲン（卵胞ホルモン）の生産性が失われ、ホルモンバランスに急激な変化が生じます。
すると自律神経が乱れ、更年期障害の諸症状が現れるのです。

更年期障害はイライラや意欲低下などの精神的症状、のぼせや動悸といった身体的症状が特徴的です。
閉経前後の約5年間ほどの期間を更年期といい、個人差はあるものの40代～50代で症状が出やすいとされています。

プロギノバの有効成分である吉相酸エストラジオールは、分泌量が不足したエストロゲンと同じ働きによって、自律神経のバランスを整えます。
更年期障害をはじめ、月経前症候群（PMS）や冷え性、卵巣摘出におけるホルモン治療などにも用いられる治療薬です。

処方薬であるジュリナとは有効成分量が異なります

バイエルが開発した「ジュリナ」は、日本で認可されている女性ホルモン剤です。
主にホルモン補充療法に用いられています。

プロギノバとジュリナは同じ製薬会社が開発・製造していて、有効成分も一緒です。
しかし1錠あたりに含まれる吉相酸エストラジオールの量が異なります。
未承認であるプロギノバは病院で処方してもらえません。

ジュリナによるホルモン補充療法を受けていても、用法・用量には違いがあるため、プロギノバの服用についてはかかりつけの医師に相談してください。

用法・用量

プロギノバは通常、1錠を1日1回服用します。
毎日同じ時間に飲むことで有効成分の血中濃度を一定に保ち、安定した作用が得られます。

症状によって0.5mg（1/4錠）か1mg（1/2錠）に減らして服用する必要があるため、用法・用量については医師にご相談ください。

副作用

プロギノバによって女性ホルモンが補充されると、一時的なホルモンバランスの変化によって頭痛などの副作用が現れます。
不正出血（消退出血）や経血量の増減なども副作用の1つです。

またまれな副作用として血栓症が報告されています。
手足のしびれや息切れ、視力障害などが起こった場合、すぐに医療機関を受診してください。

禁忌・注意

吉相酸エストラジオールにアレルギーがある人、または以下に該当する人はプロギノバの服用が禁止されています。

• 乳がんの既往歴がある
• 乳がんや子宮内膜がんの疑いがある
• 治療を受けていない子宮内膜増殖症がある
• 肺塞栓症や血栓症動脈炎、またはその既往歴がある
• 重篤な肝障害がある
• 妊婦または妊娠の可能性がある

使用上の注意

※以下の医薬品はプロギノバとの併用において注意が必要です

• HIVプロテアーゼ阻害薬
• マクロライド系抗生物質
• イミダゾール系抗真菌剤
• トリアゾール系抗真菌剤

※以下に該当する人は医師に相談した上でプロギノバを服用してください

• 肝障害がある
• 子宮内膜症がある
• 子宮筋腫がある
• 高血圧／心疾患／腎疾患またはその既往歴がある
• ポルフィリン症である
• 全身性エリテマトーデスである
• 片頭痛やてんかんがある
• 糖尿病である
• 65歳以上の高齢者

参考サイト

本商品の詳細は、海外メーカーの商品情報の翻訳および以下のサイトを参考に編集しています。

• フリー百科事典 ウィキペディア「エストロゲン」
• フリー百科事典 ウィキペディア「エストラジオール」