デピロックス （アモキサン・ジェネリック）

効果・効能

デピロックスはアモキサピンを有効成分に配合しているアモキサン・ジェネリックです。
抗うつ剤の中でも作用の強い第二世代の三環系抗うつ剤に分類されます。
他の三環系は作用の発現までに2週間ほどかかりますが、デピロックスは1週間程度で発現が早いという特徴があります。
また副作用が起こりにくいため、安心して服用可能です。

うつ病には意欲を高めるノルアドレナリンと心を落ち着かせるセロトニンという脳内の伝達物質が関係しています。
ノルアドレナリンとセロトニンは脳の神経細胞から放出された後、アミントランスポーターという物質によって再び神経細胞へと回収されます。
回収された後の脳内のノルアドレナリンとセロトニンの量が少ないと不安や緊張を感じてしまったり、意欲が下がってしまったりしてうつ病になってしまうのです。

デピロックスの有効成分であるアモキサピンはアミントランスポーターの作用を阻害する働きを持っていおり、神経伝達物質が再吸収されるのを防ぎます。
脳内のノルアドレナリンとセロトニンの不足が解消され、うつ病を改善できるのです。

用法・用量

血中濃度を一定に保つために服用は毎日同じ時間に行いましょう。
効果が弱いと感じる場合は1日の摂取量を最大150mgまで、重篤な症状の場合は1日の摂取量を最大300mgまで増量可能です。

摂取量は年齢や症状によって異なります。
定められた最大摂取量の中で自分に合った量に調整しましょう。

副作用

臨床試験においての副作用の発現率は17.39％であり、主な症状は口の渇き、便秘、めまい、眠気でした。

重大な副作用として頻出頻度は不明ですが悪性症候群、精神錯乱、無顆粒球症、麻痺性イレウス、遅発性ジスキネジア、中毒性表皮壊死融解症、肝機能障害などといった症状が報告されています。
長期投与によって起こる副作用もあるため服用中は常に体調に気を配り、異変を感じた場合は服用を中断して病院を受診しましょう。

禁忌・注意

• 閉塞隅角緑内障の人
• 三環系抗うつ剤に過敏症のある人
• 心筋梗塞の回復初期の人
• モノアミン酸化酵素阻害薬を服用している人または投与中止後2週間以内の人

上記にあてはまる人はデピロックスの服用を禁止されています。
症状を悪化させたり、ほかの疾患があらわれるリスクがあります。

使用上の注意

次の項目に該当する人はデピロックスを服用する前に医師に相談を行いましょう。

• 排尿困難または眼内圧亢進のある人
• 開放隅角緑内障の人
• 心不全、心筋梗塞、狭心症、不整脈などの心疾患のある人
• 甲状腺機能亢進症の人
• てんかんなどの痙攣症疾患またはこれらの既往歴がある人
• 躁うつ病の人
• 自殺念慮または自殺企図の既往のある人または自殺念慮のある人
• 脳の器質障害または統合失調症の素因のある人
• 衝動性が高い併存障害を持っている人
• 高齢者（65歳以上）
• 小児

次の医薬品とデピロックスの併用は慎重に行わなければいけません。かかりつけ医に指導のもとで服用してください。

• 抗コリン作動薬
• アドレナリン作動薬
• 中枢神経抑制剤
• 降圧剤
• グアネチジン
• シメチジン
• スルファメトキサゾール・トリメトプリム
• 選択的セロトニン再取り込み阻害剤
• リネゾリド
• メチルチオニニウム塩化物水和物

参考サイト

本商品の詳細は、海外メーカーの商品情報の翻訳および以下のサイトを参考に編集しています。

• フリー百科事典 ウィキペディア「アモキサピン」