ゾピコン（アモバン・ジェネリック）

効果・効能

ゾピコンは、日本でも処方されるアモバンのジェネリックです。
寝つけない状態が長期間続いている不眠症の人に適しています。

人間の脳内には、ストレスや興奮状態を抑制するGABAという物質があります。
GABAの働きが弱くなると入眠が困難となり、不眠症を引き起こします。
ゾピコンは、脳内活動を鎮静化させるGABAの働きを強めるように作用します。GABAの働きを強めることで、脳内の緊張感や興奮が抑えられて入眠できるようになるのです。

作用時間は4～5時間

入眠作用に特化している薬のため、少しでも睡眠時間を確保したいという人や翌日に眠気を持ち越したくない人におすすめの睡眠薬です。

用法・用量

眠るための薬ですので、就寝前に飲むようにしましょう。
睡眠薬の中には、夕飯後に服用すると効果が2～3倍になるケースもあります。
一方ゾピコンに配合されるゾピクロンは、食事の影響によって体内への吸収が遅くなることが判明しています。
吸収が遅くなると効果の発現が弱まったり遅くなったりするため、夕飯後の服用は推奨できません。

苦みを軽減する方法

有効成分・ゾピクロンは味覚異常（苦み）の副作用が顕著に発現することで有名な睡眠薬です。
強烈な苦みを感じる人もいれば、まったく感じないと個人差が生じる場合も。

ゾピコンで強烈な苦みを感じた場合はクエン酸を含む飲料を飲んでみましょう。
例えば、スポーツ飲料や乳酸菌飲料、またはオレンジジュース等といった飲み物です。

アルコールとの併用はNG

寝酒と一緒にゾピコンを服用するといった手法は大変危険です。

相互の作用を増強して、重篤な副作用を招くリスクがあります。服用の際には、水またはぬるま湯で飲みましょう。

副作用

苦みの副作用は発生頻度が高いため、クエン酸を含む飲料を飲んでみても改善しない場合は、医師に相談してください。
苦みを消そうとガムや飴玉を食べると余計に苦みが増すという報告も挙がっているため、嗜好品で誤魔化すのはおすすめできません。

健忘について

強制的な入眠作用が影響し、人によっては健忘の副作用を起こす可能性があります。
健忘はもの忘れとも呼ばれており、ゾピコンを服用した後の記憶がなくなる副作用です。

ゾピコンを服用した後は、家事をしたり仕事の続きをしたりといったことはせず、いつでも眠れる体勢にしておきましょう。
また、高所での作業・機械の操縦も転倒・ケガの原因となり得ます。服用は必ず眠る前にしてください。

禁忌・注意

以下の項目はゾピコンと併用を注意すべき薬です。

• 筋弛緩薬
• 中枢神経抑制剤
• 麻酔
• リファンピシン
• エリスロマイシン、イトラコナゾール

上記の他にも、普段から薬を服用している人はゾピコンを飲む前にかかりつけ医に相談しましょう。

参考サイト

本商品の詳細は、海外メーカーの商品情報の翻訳および以下のサイトを参考に編集しています。

• KEGGデータベース「アモバン」
• フリー百科事典 ウィキペディア「ゾピクロン」