ポスティノール

効果・効能

ポスティノールは、厚生労働省の認可を受けているアフターピル・ノルレボのジェネリック医薬品です。
避妊せずに性行為をしたりコンドームの破損などで避妊が失敗したりした際に、緊急で妊娠を防ぐ効果があります。

有効成分のレボノルゲストレルは、子宮の入り口にある子宮頸管粘液の粘度を高める作用があります。
子宮頸管粘液の粘度を高め、精子の子宮内への侵入を防ぐことによって受精を阻止します。

またレボノルゲストレルがホルモン分泌を担う脳下垂体に作用すると、ホルモンバランスが乱れ、排卵を抑制します。

万が一排卵・受精の阻止ができなかった場合でも、子宮内膜の成長を抑える作用により妊娠を成立させません。

この3つの作用によって、高い確率で性行為後の緊急避妊が可能となるのです。

性行為から服用までの時間が早いほど妊娠阻止率が高くなります

ポスティノールを性行為後72時間以内に服用した場合、妊娠阻止率は84％です。
※妊娠阻止率＝排卵日付近の性行為による妊娠を阻止する確率

性行為を行なってから服用するまでの時間が短いほど妊娠阻止率が高くなり、性行為後12時間以内に服用すると99％の確率で緊急避妊ができます。

【性行為後～服用までの時間別の妊娠阻止率】
・12時間以内…99％
・24時間以内…95％
・72時間以内…84％
・120時間以内…63％

早めの服用が理想的ですが日本においてアフターピルは、医療機関を受診し医師の処方せんを貰わなければ購入できません。
性行為を行なった後に病院を受診すると、時間がかかり避妊阻止率が下がる恐れがあります。

事前に購入しておくと避妊に失敗した、もしくは避妊をしなかった場合でもすぐに服用できます。

用法・用量

ポスティノールは性行為後72時間以内に、1回2錠を水もしくはぬるま湯で服用してください。

また72時間以内の服用で避妊効果を発揮するとされていますが、性行為後から服用までの時間が早ければ早いほど妊娠阻止率が高まります。
そのため性行為から24時間以内の服用が推奨されています。
ポスティノールは性行為後なるべく早く服用するよう心がけましょう。

3時間以内に嘔吐があった場合は、もう一度飲み直す必要があります

ポスティノールは服用後、吐き気が出る可能性があります。

しかし有効成分は服用から2～3時間で体内に吸収されるため、それまでに嘔吐があった場合は薬の効果が正しく得られない可能性があります。
もし3時間以内に嘔吐してしまったのであれば、もう一度飲み直してください。

食後や空腹時の服用は、吐き気を招きやすくなるため避けましょう。

副作用

一時的に体内のホルモンバランスが乱れるため副作用が起こる場合がありますが、吐き気止めや頭痛薬であればポスティノールと併用しても問題ありません。

吐き気止め…ファモチジン、マレイン酸フェニラミンなど
頭痛薬…ロキソプロフェン、イブプロフェン、アスピリンなど

服用後に性器からの出血がみられる場合があります

一般的にポスティノール服用後の出血の多くは、避妊の成功による消退出血です。

しかし、性器からの出血は妊娠初期の不正出血の可能性もあります。
消退出血と妊娠初期の不正出血は区別が難しいため、血液に違和感や異常があったり不安な場合は医師に相談しましょう。

禁忌・注意

以下に当てはまる場合はポスティノールを服用できません。

• 妊娠中、もしくは妊娠している可能性がある
• 重度の肝障害がある

また以下の併用禁忌薬を服用している場合、ポスティノールを服用してはいけません。

• 抗けいれん薬
• 抗てんかん薬
• HIV感染症治療薬

他にも持病や普段から服用している薬がある場合は、ポスティノールの服用前に医師に相談してください。

参考サイト