アモキシシリンカプセル

効果・効能

アモキシシリンカプセルは、体内に入り込んだ細菌を死滅させて各症状を改善します。

体内に侵入した細菌は、守ってくれる壁がなければ生きてはいけません。
防御壁と呼ばれる壁を作り上げ、体内に留まりどんどん細菌を増やしていきます。
アモキシシリンカプセルは、この壁が作られないように作用して細菌が長生きできないように働きます。

有効成分・アモキシシリンは、特定の細菌に対する殺菌力は、他の抗菌薬よりも優れているとされています。
また、同じペニシリン系であるアンピシリンよりも、腸への吸収が高いことから主に内服薬として処方されています。

用法・用量

服用時には水またはぬるま湯で服用してください。
作用時間は1～6時間のため、通常6時間おきに分けて服用します。

耐性菌の発現を予防するために、治療に必要な期間を最小限にとどめなくてはいけません。
そのため、漫然と使用しないでください。

ヘリコバクター・ピロリ菌に対する服用方法

また、ヘリコバクター・ピロリ感染やヘリコバクター・ピロリ感染胃炎での飲み方は下記の通りです。

【アモキシシリンやクラリスロマイシンを併用する場合】

1日2回を7日間服用します。クラリスロマイシンは、1回400mg（1日2回）が上限です。
上記の手法でヘリコバクター・ピロリの除菌治療が不成功だった場合は、アモキシシリンカプセルとメトロニダゾールを併用する飲み方へと変更します。

【治療が不成功だった場合の飲み方】

ヘリコバクター・ピロリ菌に対する服薬では、別で胃酸の分泌を抑制するプロトンポンプインヒビターも併用します。（合計3剤）
併用する場合の用量は、かかりつけ医へとご相談ください。

副作用

アモキシシリンカプセルは、下痢の副作用を誘発しやすい薬です。
医療機関ではペニシリン系の薬剤と共に整腸剤が処方されます。あまりにも酷い場合は、整腸剤の服用も検討してください。

また、アレルギー反応が起きやすい薬でもあり、人によってはアナフィラキシー症状が出るケースもあります。
蕁麻疹や血管浮腫、喘鳴、耳鳴、発汗といった副作用が出た場合は速やかに医師による診察を受けてください。

禁忌・注意

薬剤に対してアレルギー反応の既往歴がある人、または伝染性単核症の人は服用しないでください。
また下記に該当する人は、服用に注意する必要があります。

• セフェム系抗生物質に対して過敏症の既往歴がある
• 本人または兄弟に気管支喘息や発疹、蕁麻疹などのアレルギー症状を起こしやすい体質である
• 高度の腎障害がある
• 経口摂取の不良な患者または非経口栄養の患者、全身状態の悪い患者
• 高齢者　など

併用に注意すべき薬

アモキシシリンカプセルを服用する際には、下記の薬との併用にご注意ください。

• ワルファリンカリウム
• 経口避妊薬
• プロベネシド

その他にも普段から薬を服用している人は、アモキシシリンカプセルと併用する前に専門医へとご相談ください。

参考サイト

本商品の詳細は、海外メーカーの商品情報の翻訳および以下のサイトを参考に編集しています。

• KEGGデータベース「アモキシシリン」
• フリー百科事典 ウィキペディア「アモキシシリン」