メトホルミンタブレット

効果・効能

メトホルミンタブレットは2型糖尿病の治療薬です。
糖新生抑制・糖利用促進・糖吸収抑制の3つの作用により、上がった血糖値を下げます。

・糖新生抑制
肝臓から血液中への糖の放出を抑える。

・糖利用促進
血液中にある糖の筋肉や脂肪組織への取り込みを促す。

・糖吸収抑制
小腸の糖吸収を抑えて、血液中へと放出される糖の量を減らす。

メトホルミンタブレットはインスリンの分泌には作用せず体重増加を起こさないため、特に肥満型の糖尿病患者に人気の治療薬です。

ダイエット効果

メトホルミンタブレットは、メディカルダイエットピルとしても注目を集めています。

太る原因としてあげられるのが脂肪の蓄積です。
通常、吸収された糖はエネルギーとして消費されますが、余ってしまうと脂肪として体に蓄えられてしまいます。

メトホルミンタブレットを服用すると、吸収される糖の量が減少。
余分な量の腸を吸収しないため脂肪の蓄積が少なくなり、ダイエット効果を発揮します。

日本人を対象に行われた臨床試験では、メトホルミンを54週間投与したところ平均1.2kgの体重減少が確認されています。

用法・用量

・服用開始
1日500mgを2〜3回に分けて、食前または食後に服用します。

・服用維持
1日750〜1,500mgを2〜3回に分けて、食前または食後に服用します。
1,500mgでは効果が不十分な場合は最大2,250mgに増量可能です。

副作用

重篤な副作用として低血糖や尿酸アシドーシス、横紋筋融解症といった症状が報告されています。

• 低血糖：脱力感、対良い空腹感、発汗、動悸、目のかすみ、眠気など
• 乳酸アシドーシス：悪心、嘔吐、腹痛、倦怠感、筋肉痛、過呼吸など
• 横紋筋融解症：筋肉痛、脱力感、全身のだるさ、尿の色が赤褐色など

上記の症状が見られた場合は、服用を中止して速やかに医療機関を受診してください。

禁忌・注意

ほかにも、以下にあてはまる人はメトホルミンタブレットを服用できません。

• 過度のアルコール摂取者
• 乳酸アシドーシスの既往歴がある
• 重度の腎機能障害
• 透析患者
• 重度の肝機能障害
• 心血管系・肺機能に高度の障害がある
• 低酸素血症を伴いやすい状態にある
• 脱水症または脱水症状が懸念される
• 重症ケトーシス
• 糖尿病性昏睡
• 重篤な外傷がある
• 栄養不良状態・餓死状態・衰弱状態
• 脳下垂体機能不全

使用上の注意点

次にあてはまる人は慎重にメトホルミンタブレットを服用する必要があります。

• 不規則に食事を摂っているまたは食事摂取量が不足している
• 激しい筋肉運動をしている
• 感染症がある
• 中等度以下の腎機能障害がある
• 中等度以下の肝機能障害がある
• 授乳中の女性
• 高齢者

また、以下の医薬品と併用する場合は、医師にご相談ください。

• ヨード造影剤
• 抗生物質
• SGLT2阻害剤
• 糖尿病用薬
• たん白同化ホルモン剤
• サリチル酸剤
• β遮断剤
• 抗パーキンソン病薬
• アドレナリン製剤
• ホルモン剤
• 利尿剤
• ニコチン酸製剤
• 結核化学療法剤
• 抗精神病薬
• ヒスタミン受容体拮抗剤
• 抗ウイルス剤
• 抗悪性腫瘍剤
• 糖尿病用剤

保管方法

• 直射日光、高温・多湿を避けて保管してください。
• 小さな子供の手が届かない場所に保管してください。
• 使用期限（EXP）が過ぎた商品は摂取しないでください。

参考サイト

本商品の詳細は、海外メーカーの商品情報の翻訳および以下のサイトを参考に編集しています。

• KEGGデータベース「メトグルコ」
• フリー百科事典 ウィキペディア「メトホルミン」