イミキモドクリーム（ベセルナクリーム・ジェネリック）

効果・効能

イミキモドクリームは、処方薬・ベセルナのジェネリック医薬品です。
有効成分・イミキモドが持つｂウイルスの増殖抑制と免疫細胞の活性化の2つの作用によって、ヒトパピローマウイルス（HPV）を原因とする尖圭コンジローマを改善します。
ピンポイントで患部へ塗布できるため、効率のよい治療が可能です。

・ウイルスの増殖抑制
イミキモドクリームは、ウイルスの侵入を監視している樹状細胞や単球に働きかけ、ウイルスの増殖を抑制する作用を持つタンパク質・IFN-α（インターフェロン）の産生を促進。
ウイルスの増殖を防いで、尖圭コンジローマのイボを小さくしていきます。

・免疫細胞の活性化
イミキモドクリームは免疫細胞（キラーT細胞、NK細胞）の働きを活性化します。
ウイルスに感染した細胞を攻撃して、症状を緩和します。
さらに免疫細胞が活性化されているため、再発率は10％と手術での摘出を行った場合の再発率20〜30％よりも低いとされています。

また作用機序は判明していませんが、日光角化症の治療にも効果を発揮すると言われています。

臨床試験における完全消失率

【尖圭コンジローマ】

イミキモド5％を塗布したグループの完全消失率は63.6％であり、基剤を使用したグループに比べて約2倍の効果を確認。
尖圭コンジローマへの有意性が認められています。

【日光角化症】

基剤を用いたグループと比べてイミキモドを使用したグループに高い効果が確認できます。
さらに、週2回の塗布よりも週3回塗布したグループの方が完全消失率が高く、治療には週3回の使用が適切です。

用法・用量

【使用手順】
1、患部にクリームを薄く塗布。
2、クリームが見えなくなるまですり込む。
3、薬剤が付着した手指や治療部位以外の箇所を石鹸を用いて洗い流す。
4、そのまま就寝。
5、起床後、石鹸を用いて治療部位の薬剤を洗い流す。

使用時の注意点

【共通】

• 連日の使用は避ける。
• 創傷部位には使用しない。
• 眼や口唇、鼻孔には付着させない。付着した場合は速やかに石鹸で洗い流す。
• 塗布部位を絆創膏やテープで密封しない。（副作用が出やすくなる）
• 過剰塗布は避ける。（皮膚障害の発現率・重症度が高くなる）

【尖圭コンジローマ】

• 女性は膣口や尿道付近に塗布しない。（排尿困難が生じる）
• 仮性包茎の男性は、毎日包皮を反転させて包皮ないを清潔に保つ。
• 塗布後の性行為は避ける。

【日光角化症】

• 4週間の追加使用後も効果が見られない場合は、使用を中止して医師に相談する。
• 本剤を使用中は日焼け対策を行う。（塗布部分が日焼けしやすい）

副作用

各疾患の治療時における副作用の発現率とおもな症状は、次の通りです。

どちらも発現率は30％以下であり、おもな症状として皮膚症状が見られます。
皮膚症状以外にも、単純ヘルペスや頭痛、排便痛、リンパ節炎などの症状が報告されています。

注意すべき副作用

次の症状が見られた場合は、使用を中止して医師に相談してください。

• インフルエンザ様症状（悪寒、発熱、筋肉痛など）
• 重度の皮膚障害（紅斑、びらん、潰瘍、表皮剥離など）

また、塗布部位やその周辺に色素沈着や色素脱失が見られることがあります。 これらの変化は長く続く場合があります。

禁忌・注意

次の部位にイミキモドクリームを使用してはいけません。

• 尿道
• 膣内
• 子宮頸部
• 直腸
• 肛門内

保管方法

• 直射日光、高温・多湿を避けて保管してください。
• 小さな子供の手が届かない場所に保管してください。
• 使用期限（EXP）が過ぎた商品は、摂取しないでください。

参考サイト

本商品の詳細は、海外メーカーの商品情報の翻訳および以下のサイトを参考に編集しています。

• KEGGデータベース「ベセルナ」
• フリー百科事典 ウィキペディア「イミキモド」