エラワン

効果・効能

エラワンは性行為後の緊急避妊ができるアフターピルです。
従来のアフターピルは、性行為後72時間以内に服用しなければ十分な避妊効果が得られませんでした。
しかし、エラワンは120時間以内の服用であっても85％の避妊効果を発揮します。
国内では承認されていませんが、高い避妊効果を持っていることから欧米では主流のアフターピルとして知られています。

エラワンは3つの作用により高い避妊効果を発揮します。

1、排卵の抑制
有効成分であるウリプリスタール酢酸エステルは、ホルモンの分泌量を変化させて排卵を抑制する働きがあります。
排卵が行なわれなければ受精も成立しないため、妊娠が阻止できるのです。

2、着床の阻止
ホルモン分泌量の変化は子宮内膜にも影響を及ぼします。
エラワンを服用する前にすでに排卵が行なわれていた場合でも、子宮内膜を剥がして着床を防ぐことで避妊効果を発揮します。

3、子宮頸管粘液の変化
エラワンは子宮頸管粘液の粘度を高める働きもあります。
粘度を高めて子宮内の入り口のバリアを作ることで、精子の子宮内への侵入を防ぎます。

性行為から5日以内に服用すれば、避妊効果が得られます

従来のアフターピルは、性行為から服用までに時間が経過するほど、妊娠率が増加していました。
しかし、エラワンは120時間以内（5日）の服用であれば、妊娠率が上がる心配はありません。

すぐにアフターピルを飲めない状況であっても、120時間以内にエラワンを服用すると高い確率で妊娠を阻止できるのです。

用法・用量

性行為後120時間以内に1回1錠を、水またはぬるま湯で服用してください。

日常的に服用してはいけません

エラワンは避妊具の破損で避妊に失敗した場合や、レイプ被害で避妊せずに性行為があった場合など、緊急時にのみ服用する避妊薬です。

日常的な避妊は、コンドームのような避妊具や低用量ピルの服用が適しています。

緊急避妊薬は低用量ピルに比べて作用が強く、有効成分も異なります。
それぞれ正しい用法・用量が違うため、エラワンを日常的に服用してはいけません。

副作用

エラワンの服用後はホルモンバランスが急激に変化するため、吐き気や頭痛などが見られる可能性があります。
副作用が気になる場合は、市販薬を活用しても構いません。

服用後3時間以内に嘔吐があった場合は、薬の効果が得られない恐れがあります。
吐き気を悪化させる可能性があるため、服用前後のアルコールの摂取は控えましょう。

消退出血は避妊成功の証です

エラワンの服用から3～7日後に出血が見られる場合があります。
この出血はホルモンバランスの乱れによる消退出血で、強制的に引き起こされる生理のようなものです。 避妊に成功したという証となりますが、性行為時の生理周期によっては消退出血が起こらない場合もあります。

エラワンの服用後1～2週間経過しても出血がない場合は、妊娠している可能性があるため婦人科を受診しましょう。

禁忌・注意

以下に当てはまる場合は、エラワンを服用できません。

• 妊娠中、もしくは妊娠の可能性がある
• 授乳中
• 重度の肝機能障害を患っている
• 重度の喘息を患っている

以下の成分はエラワンとの併用にあたり注意が必要です。

• レボノルゲストレル
• セイヨウオトギリソウ

参考サイト

本商品の詳細は、海外メーカーの商品情報の翻訳および以下のサイトを参考に編集しています。