スーシー（ダイアン35・ジェネリック）

効果・効能

スーシーはクリニックで取り扱いのあるダイアン35のジェネリック医薬品です。
国内ではおもにニキビ治療に使用されていますが、避妊やPMS・月経困難症の改善などの効果も得られます。

有効成分の1つである酢酸シプロテロンは、ニキビや多毛症の原因となる男性ホルモンの過剰分泌を防ぎます。
また、卵胞刺激ホルモンの分泌を抑制し、排卵を防ぐ効果もあります。

もう1つの有効成分・エチニルエストラジオールはホルモンバランスを保ち、PMS（月経前症候群）や月経困難症の症状を改善します。

※PMSとは：月経前のイライラや気分の落ち込みなど
※月経困難症とは：月経中の腰痛や腹痛、頭痛など

飲み間違える心配がない1相性ピルです

低用量ピルには、1相性・2相性・3相性があり、スーシーは1相性に分類されます。
違いは、錠剤に含まれている成分量のパターンの数です。

2相性・3相性の低用量ピルは、飲み間違えるとホルモンバランスが乱れて不正出血を引き起こすことがあります。
1相性のスーシーは成分が一定であるため飲み分ける必要がなく、飲み間違いを起こすことはありません。

用法・用量

服用目的にかかわらず、用法用量は共通です。

月経開始から24時間以内に摂取し、月経開始日を1シートの1日目として21日間服用し続けてください。
21日間の服用が終了した後は、7日間の休薬期間を設けてください。
29日目以降は新しいシートを使って服用を開始します。

毎日同じタイミングで服用します。
1〜2時間のずれは問題ないといわれていますが、飲み忘れを予防するためにもアラームをセットしたり毎日の習慣付いた行動と一緒に服用したりしましょう。

前日に飲み忘れた場合は気づいた時点ですぐに前日分を服用し、当日分は通常の時間に摂取してください。

副作用

スーシーは副作用が軽減されているといわれていますが、副作用が長期間続く・重症化する場合はすぐに使用を中止して医師による診察を受けてください。

重篤な副作用

重篤な副作用に血栓症があります。
血流の流れを悪くする血の塊を血栓といい、発症すると血流の流れが悪くなり臓器障害を引き起こす恐れがあります。
手足のまひやしびれ、しゃべりにくい、胸の痛み、片足の腫れや痛みを感じたら使用を中止して、速やかに医療機関を受診してください。

禁忌・注意

ほかにも、以下にあてはまる人は服用できません。

• 妊娠中の黄疸や持続性掻痒、ヘルペスの病歴がある
• 肝腫瘍、髄膜腫、抗プロラクチン血症、プロラクチノーマの病歴がある
• 肝疾患、肝機能障害、慢性腎臓病がある
• 重度のうつ病
• 高血圧、糖尿病
• 併用禁忌薬を服用している（オムビタスビル・パリタプレビル・リトナビル）

次の医薬品や食品と併用する場合は、服用前に医師へご相談ください。

• 副腎皮質ホルモン
• 三環系抗うつ剤
• セレギリン塩酸塩
• テトラサイクリン系／ペニシリン系抗生物質
• 血糖降下剤
• ラモトリギン
• セントジョーンズワート含有食品
• グレープフルーツジュース

保管方法

• 直射日光、高温・多湿を避けて保管してください。
• 小さな子供の手が届かない場所に保管してください。
• 使用期限（EXP）が過ぎた商品は、摂取しないでください。

参考サイト

本商品の詳細は、海外メーカーの商品情報の翻訳および以下のサイトを参考に編集しています。

• フリー百科事典 ウィキペディア「Cyproterone acetate」
• フリー百科事典 ウィキペディア「エチニルエストラジオール」