バルトレックス

効果・効能

バルトレックスはヘルペスウイルス感染症の治療薬です。
有効成分バラシクロビルは体内でアシクロビルに変換され、ウイルスの細胞内に移行し、DNAの複製を阻害します。
ウイルスの増殖が抑えられるため症状改善が可能です。

従来の抗ウイルス薬に比べて血中への吸収率が高く、少ない服用回数でもしっかり効果を発揮します。

ヘルペスウイルスによる病変は自然治癒するケースが多いものの、バルトレックスを服用すればより早い改善が見込めます。

服用を続けることで症状の再発を防ぎます

ヘルペスウイルスに一度感染すると、治療を行なってもウイルスを完全に死滅させることはできません。
免疫力の低下などにより、神経内に潜んでいるウイルスが活性化され、症状が再発する恐れがあります。

しかしバルトレックスを一定期間服用すれば、ウイルスの活性化を阻止し、再発を防止できます。
繰り返しやすい性器ヘルペスや口唇ヘルペスの予防に最適です。

水ぼうそうや帯状疱疹の治療も可能です

水ぼうそうや帯状疱疹の原因菌は「水痘・帯状疱疹ウイルス」です。
感染すると痛みや痒みを伴う病変が全身または半身に広がります。
再発リスクは低いものの、ヘルペスウイルスと同じく一度感染すると神経内に潜伏し、消えることはありません。

バルトレックスは性器ヘルペス・口唇ヘルペスだけでなく、水ぼうそうや帯状疱疹の症状改善にも役立ちます。
体の内側から作用するため、病変部位だけでなく神経内のウイルスの抑制にも効果的です。

用法・用量

・性器ヘルペスや口唇ヘルペス
治療の場合はバラシクロビルとして500mgを1日2回（12時間間隔）、5日間服用します。
再発防止であれば同量を1日1回、最低でも3ヶ月間服用してください。

・水ぼうそうや帯状疱疹
バラシクロビルとして1000mgを1日3回、7日間服用してください。

用量は症状の程度や年齢によって異なります。
ウイルス初感染時には症状が重くなりやすいため、不安であれば病院を受診しましょう。

早めの服用で症状悪化を防げます

性器ヘルペスや口唇ヘルペスは、病変が現れる前にピリピリ・チクチクとした違和感を覚えることがあります。
可能であれば予兆が出た段階でバルトレックスを服用しましょう。

対処が遅れると病変が広がったり、完治に時間がかかったりするため、早めの治療が大切です。

副作用

バルトレックスは抗ウイルス薬のなかでも副作用は少なめです。
まれに下痢や吐き気などの胃腸症状、または眠気や頭痛、皮膚症状が現れます。

発生頻度はかなり低めですが、重度の副作用として以下の症状が出る恐れがあります。

• 急性腎不全
• アナフィラキシーショック（蕁麻疹、息苦しい、顔または喉の腫れ など）
• 黄疸
• 発熱

バルトレックスを服用して異常があれば、すぐに医療機関を受診してください。

禁忌・注意

バラシクロビルやアシクロビルによるアレルギーが出た経験がある人は、バルトレックスを服用できません。
他の抗ウイルス薬による治療が必要です。

使用上の注意

※以下の医薬品を服用中の人は、バルトレックスの服用について医師に相談してください。

• シメチジン
• テオフィリン
• プロベネシド
• ミコフェノール酸モフェチル

※以下に当てはまる人は、アジーの服用に注意が必要です。

• 妊婦、産婦、授乳婦
• 高齢者
• 小児（低出生体重児や新生児、乳児含む）

参考サイト

本商品の詳細は、海外メーカーの商品情報の翻訳および以下のサイトを参考に編集しています。

• KEGGデータベース「バルトレックス」
• フリー百科事典 ウィキペディア「バラシクロビル」