アジシップ

効果・効能

アジシップは、海外製ジェネリックの大手メーカー・シプラから発売されているジスロマック・ジェネリックです。
病院処方のジスロマックと同じアジスロマイシンを有効成分に配合しているため、同等の効果と安全性を持っています。

ジスロマックは、細菌の増殖を防ぐ抗菌作用と炎症を抑える抗炎症作用によって感染症を治療します。

【適応症】
深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、慢性呼吸器病変の二次感染、尿道炎、子宮頸管炎、骨盤内炎症性疾患、副鼻腔炎、歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎

抗菌作用

抗菌作用とは、菌の増殖を抑制する働きのこと。

細菌が体内へと侵入して増殖することで感染症の発症・悪化が起こります。
アジシップは増殖に必要なタンパク質の生成を阻害。増殖を起こさせず、感染症を治します。

抗炎症作用

抗炎症作用とは、炎症を鎮める作用のこと。

感染症にかかったときに現れる腫れや痛み、赤みは、細菌を排除しようと免疫細胞が細菌を攻撃して炎症が起こっているため。
アジシップは免疫細胞の集中を阻害して炎症を抑え、症状を軽くします。

用法・用量

疾患に応じて適量を1日1回、水またはぬるま湯で服用します。
アジシップは食事の影響を受けないため、いつ服用しても構いません。

【クラミジアや淋病による尿道炎や子宮頸管炎】
4錠を1回のみ服用します。

【淋病よる骨盤内炎症性疾患】
アジスロマイシン注射剤による治療を行った後、1錠を1日1回服用します。

【扁桃炎・気管支炎・副鼻腔炎などを含むその他の疾患】
2錠を1日1回、3日間服用します。

服用開始から4日以上経過しても症状に変化がないまたは症状が悪化した場合は、医師に相談して他の薬に変更します。
ただし、尿道炎や子宮頸管炎は2〜4週間ほどの経過観察が必要です。

副作用

臨床試験における副作用の発現率は13.12％です。
確認されている副作用の症状は下痢・好酸球数増加・嘔吐・腹痛など。
まれに意識障害が起こるため、服用後は車の運転や機械の操縦などは避けましょう。

副作用は服用期間中だけでなく服用終了後にも現れることがあるため、しばらくは注意が必要です。

重大な副作用

重大な副作用としてアナフィラキシーや中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群が現れる場合があります。

• アナフィラキシー：全身のチクチク感、めまい、はれ、かゆみなど
• 中毒性表皮壊死融解症：発熱、頭痛、咳、角結膜炎、全身の痛みなど
• 皮膚粘膜眼症候群：35℃以上の熱、目の充血・痛み、めやに、口内炎など

上記の症状が見られた場合は服用を中止して、速やかに医療機関を受診してください。

禁忌・注意

次にあてはまる人は、効果の増減や他の疾患を引き起こす恐れがあるためアジシップの服用に注意が必要です。

• 他のマクロライド系またはケトライド系薬剤にアレルギーのある人
• 高度な肝機能障害のある人
• 心疾患のある人
• 妊娠中または授乳中の女性
• 併用注意薬を服用している人（シクロスポリン・制酸剤など）

他にも持病や常用している薬がある人は、服用前に必ず医師に相談しましょう。

参考サイト

本商品の詳細は、海外メーカーの商品情報の翻訳および以下のサイトを参考に編集しています。

• KEGGデータベース「ジスロマック」
• フリー百科事典 ウィキペディア「アジスロマイシン」