サインバルタ

効果・効能

サインバルタはアメリカにあるEli Lilly社から発売されている第4世代のSNRI系抗うつ剤です。
海外では2004年、日本では2010年に発売開始。現在では世界100ヶ国で取り扱われています。
SNRIはセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬であり、より対象の伝達物質へと働くため従来の抗うつ薬に比べて効果が高く副作用が低い医薬品です。

うつ病は脳内の伝達物質の不均衡が原因の1つとされています。
セロトニンは幸せホルモンと呼ばれており気分を落ち着かせて心を穏やかにし、ノルアドレナリンは交感神経の活動を活発化させて活動的にします。
しかしそれぞれのバランスが崩れてしまうと緊張感や不安感が生まれ、物事屁の意欲や興味が低下してしまうのです。これがうつ病の原因と症状になります。

サインバルタを服用すると有効成分のデュロキセチンが伝達物質に作用。
脳内の伝達物質の量を増やすいことでバランスを取り、精神を安定させることでうつ症状を改善します。

さらにサインバルタにはあがり症や神経痛の緩和が可能。
会議やプレゼン前の緊張する場面、糖尿病・線維筋痛症に伴う痛みへの使用もオススメです。

用法・用量

使用目的に応じて用法用量が異なります。

・うつ病やうつ状態、糖尿病性神経障害に伴う疼痛の場合
1日1回朝食後に40mgを服用します。
服用開始時は20mgから服用し、1週間以上の間隔をあけて1日の摂取量を20mgずつ増量してください。
効き目に応じて服用量を増量できますが、1日の摂取量は60mgまでです。

・線維筋痛症に伴う疼痛、慢性腰痛症に伴う疼痛、変形性関節症に伴う疼痛の場合
1日1回朝食後に60mgを服用します。
投与は20mgから開始して、1週間以上の間隔をあけながら20mgずつ増量してください。

※服用量を調節する場合ははさみやピルカッターを使用して錠剤を用量分にカットしましょう。

参照

サインバルタの効果・効能、用法・用量について、以下のサイトを参照しました。

• KEGGデータベース「サインバルタ」

副作用

主な症状は傾眠（24.3％）・悪心（22.4％）・口の渇き（12.8％）・便秘（12.4％）です。
他にも重大な副作用として痙攣、肝機能障害、セロトニン症候群などがあります。

体調に異変を感じた場合は服用を中断してすぐさま医師の診察を受けてください。

禁忌・注意

• 本剤の成分にアレルギーのある人
• 高度の肝機能障害のある人
• 高度の腎機能障害のある人
• コントロール不良の閉塞隅角緑内障のある人
• MAO阻害剤の投与中または投与中止後2週間以内の人

上記にあてはまる人はサインバルタを服用できません。

また次の項目に該当する人はサインバルタを服用する前に医師への確認が必要となります。

• 排尿困難のある人
• 高血圧または心疾患のある人
• 緑内障または眼内圧亢進のある人
• 過度にアルコールを摂取する人
• 精神疾患を持っている人
• 出血性疾患の既往歴または出血性素因のある人
• 腎機能障害または肝機能障害のある人
• 妊娠中または授乳中の人
• 小児（17歳以下）または高齢者（65歳以上）
• 抗精神病薬や降圧剤などの併用注意薬を服用している人

参考サイト

本商品の詳細は、海外メーカーの商品情報の翻訳および以下のサイトを参考に編集しています。

• フリー百科事典 ウィキペディア「デュロキセチン」