【イベルメクチンを飲む前に】コロナに役立つ正しい飲み方と安全性
投稿日:2021-08-09 最終更新日:2023-1-23
新型コロナウイルスに関する記事です。
新型コロナウイルス感染症については、必ず一次情報として厚生労働省や首相官邸のウェブサイトなど公的機関で発表されている最新情報や相談窓口の情報をご確認ください。
またコロナワクチンに関する情報は首相官邸のウェブサイトをご確認ください。
新型コロナウイルスの感染が拡大し続けている中、飲む予防薬として注目されているイベルメクチン。
新型コロナの感染や発症を防ぐ可能性があるとして大きな需要が続いていますが、まだまだ安全性については不確かな部分が多い点には注意が必要。とくに妊婦さん・小さなお子さんなどは、コロナ対策のつもりがかえって体に害を与える可能性が!
また健康な成人であっても、飲み方や用量次第ではリスクが大きくなってしまいます。
イベルメクチンを飲む時に注意したいのが、飲む量と回数。
イベルメクチンの用法用量は、飲む目的によって異なります。
それぞれの目的に応じた飲み方や注意点を確認しておきましょう。
▼ 新型コロナ・イベルメクチン関連情報
- 厚生労働省「新型コロナウイルス感染症対策について」
- 興和株式会社「イベルメクチンの『オミクロン株』への抗ウイルス効果を確認」
- 興和株式会社「新型コロナウイルス感染症患者を対象とした 「K-237」(イベルメクチン)の 第Ⅲ相臨床試験結果に関するお知らせ 」
▼ 変異ウイルスについて
- 厚生労働省「新型コロナウイルス感染症(変異株)の患者等の発生について」
- 国立感染症研究所「感染・伝播性の増加や抗原性の変化が懸念される 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の変異株について」
- エイドワン関連ページ「新型コロナウイルス感染症について」
【感染予防】日常的に感染を予防したい場合は週に1回服用
用量 | 体重1kgあたり0.2mg (例:体重50kg/10mg、体重60kg/12mg) |
---|---|
タイミング | 食前または食後 |
服用回数 | 1度服用し、48時間後にもう一度同じ量を服用する その後は週に一度のペースで服用を続ける |
医療従事者や感染リスクが高い生活をしている人、ワクチン接種までの期間を安全に過ごしたい人は、2度目の服用以降は週に1度の頻度で服用を続けます。
感染リスクの高い地域に暮らしている場合には、週に2回服用します。
【注意!】
イベルメクチンは本来、体内に入り込んだ寄生虫を駆除する薬。
通常は1回または2回の服用で、治療が終了します。
継続的に服用した時の危険性・安全性については、ハッキリとわかっていません。
【発症予防】濃厚接触者になったら2回服用して経過観察
用量 | 体重1kgあたり0.2mg (例:体重50kg/10mg、体重60kg/12mg) |
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タイミング | 食前または食後 |
服用回数 | 1度服用し、48時間後にもう一度同じ量を服用する |
家族に感染者が出た場合、またはマスクを着用せずに感染者と長時間接した場合の予防では、2度の服用で終了します。
予防効果を確実にするために!栄養素をプラスα
イベルメクチンの臨床試験では、サプリメントも併用されていました。
栄養素 | 用法用量 |
---|---|
ビタミンD3 | 1日あたり1,000~3,000IU |
ビタミンC | 500~1,000mgを1日2回 |
ケルセチン | 1日あたり250 mg |
亜鉛 | 1日あたり30~40mg |
メラトニン | 就寝前に6mg |
これらの成分は、呼吸器感染症の予防・抗酸化作用・安定した睡眠などを目的に投与されており、基本的な免疫力を高めるという点で非常に重要な栄養素です。
つまり、普段から栄養バランスのよい食事や規則正しい生活を心掛けておくことも、感染の予防にとっては非常に重要です。
イベルメクチンを服用できない場合
体質や持病の問題でイベルメクチンを服用できない場合は、ニゲラ・サティバ(ブラッククミン)を摂取します。
- ・用量:体重1kgあたり40mg
- ・回数:1日1回、毎日
イベルメクチンの代替薬として摂取が推奨されているほか、イベルメクチンの効果を高めるために必要だと判断された場合にも併用します。
【早期治療】感染がわかったらすぐに服用開始を
用量 | 体重1kgあたり0.4~0.6mg (例:体重50kg/20~30mg、体重60kg/24~36mg) |
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タイミング | 食前または食後 |
服用回数 | 1日1回 5日間、または回復するまで服用を続ける |
上限量を服用すべき人 | 1.侵襲性の高い変異株が存在する地域に暮らしている 2.症状が現れてから5日目以降、または肺炎が起こってから治療を開始した 3.多数の合併症や危険因子がある |
新型コロナウイルスの感染がわかったら、すぐに服用を開始します。
イベルメクチンの服用は、ウイルスを減らすことが目的。
早めに飲み始めることで治癒を早め、重症化の予防を可能にします。
【注意!】
2022年9月、興和株式会社が実施したコロナ感染者を対象とした臨床試験の結果、統計的有意差が認められなかったことが発表されました。
また、「イベルメクチンを毎日飲む」という方法はコロナ治療で初めて試されており、長期服用における危険性についてはまだ明らかにされていません。
薬・サプリを併用して治癒効果を高めましょう
イベルメクチンを用いた初期治療では、併せて摂取した方がいい医薬品・サプリメントがあります。
目的 | 用法用量 | |
---|---|---|
うがい薬 | 抗ウイルス作用 | ・クロルヘキシジン、ポビドンヨード、または塩化セチルピリジニウムを含むうがい薬を使って1日3回うがい ・また1日2~3回、 1%ポビドンヨードを点鼻する ※1%が入手できない場合には、10%を薄めて使用する。(4時間ごとに4~5滴を点鼻) |
アスピリン | 血栓症予防 | ・1日あたり325mg ※アレルギーの既往歴がある人は使用禁止 |
ビタミンD | 免疫力UP | 1日あたり5,000IU |
メラトニン | 睡眠のサポート | 就寝前に10mg |
ケルセチン | 抗炎症・降圧作用の補助 | 250mgを1日2回 |
亜鉛 | 免疫機能の維持 | 1日あたり100mg |
ビタミンC | 抗酸化作用 | 500~1,000mgを1日2回 |
クルクミン | 血栓症予防 | 500mgを1日2回 |
ニゲラ・サティバ | イベルメクチンの効果促進 | 体重1kgあたり80mgを毎日摂取 |
蜂蜜 | 風邪予防、疲労緩和、喉の殺菌 | 体重1kgあたり1gを毎日摂取 |
イベルメクチンを備えたい。何錠あると安心?
イベルメクチンを備えておく場合には、最低でも7回分を用意しておくと安心です。
- 濃厚接触者になった際の発症予防=2回分
- 発症してしまった場合の治療=5回分
イベルメクチンの服用量は体重1kgあたり×0.2~0.4mgが目安。
しかし調剤施設でもない限り、厳密に調整することは困難です。
国内で処方される際の服用目安によると、用量は多少前後しても構わないことがわかります。
体重(kg):3mg錠数
- 15-24kg:1錠
- 25-35kg:2錠
- 36-50kg:3錠
- 51-65kg:4錠
- 66-79kg:5錠
- 80kg以上:約200mg/kg
(引用元|KEGG|医療用医薬品ストロメクトール)
体重50kgの場合
体重50kgの人が予防に用いる場合、1回あたりの服用量を厳密に計ると0.2mg×50kg=10mg。
3mg錠であれば3錠が目安とされています。
治療の場合は、0.4mg×50kg=20mg。
予防服用の倍量なので、3mg6錠が目安です。
1回あたり | 7回分 | ||
---|---|---|---|
予防 | 治療 | 予防+治療 | |
3mg錠の場合 | 3錠 | 6錠 | 63錠 |
6mg錠の場合 | 1.5錠 | 3錠 | 31.5錠 |
12mg錠の場合 | 4分の3錠 | 1.5錠 | 10.5錠 |
体重が少ない人は、用量を調整しやすい3mg錠を多めに購入しておくと使いやすいですね。
体重60kgの場合
60kgの場合、予防1回あたりの服用量は0.2mg×60kg=12mg。
3mg錠であれば4錠が目安です。
治療の場合は、0.4mg×60kg=24mg。
予防服用の倍量なので、3mg8錠が目安です。
1回あたり | 7回分 | |
---|---|---|
3mg錠の場合 | 8錠 | 56錠 |
6mg錠の場合 | 4錠 | 28錠 |
12mg錠の場合 | 2錠 | 14錠 |
体重が60kg前後の人は、12mgを購入しておくと服用する際に数えやすく飲みやすいようです。
体重70kgの場合
70kgの場合、予防1回あたりの服用量は0.2mg×70kg=14mg。
3mg錠であれば5錠が目安です。
治療の場合は、0.4mg×70kg=28mg。
予防服用の倍量なので、3mg9~10錠ないし6mg5錠が目安です。
1回あたり | 7回分 | |
---|---|---|
3mg錠の場合 | 10錠 | 70錠 |
6mg錠の場合 | 5錠 | 35錠 |
12mg錠の場合 | 2錠+2分の1錠 | 17錠+2分の1錠 |
3mgは細かな調整をしやすいという利点がありますが、1回あたりに飲む錠数が多くなるというデメリットも。
12mg錠、6mg錠、3mg錠を併せて用意すると服用時の負担を少し減らせます。
【例】
1回あたり/12mg 2錠 + 6mg 1錠 = 合計3錠
飲む際には、成分量を間違えないよう気をつけましょう。
【安全ではないかも】体の小さな子どもは服用しないで
処方薬として用いられているイベルメクチンには、目立った危険性やリスクはありません。
比較的安全性の高い医薬品として扱われています。
しかしコロナ治療においては別問題。
一定の効果は確認されているものの、確実に安心・安全とは言い切れないのが現状です。
【注意!】
- ・体重15kg以下の子供に対する安全性は確認されていない
- ・妊娠中または妊娠の可能性がある人は、医師の判断が必要
イベルメクチンは体重ごとに飲む量を調整しますが、体重が少なすぎる子どもの場合はリスクが高まってしまいます。
また妊娠中の女性に対しても、イベルメクチンが胎児にどんな影響を与えるかはわかっていません。
危険性や安全性が明らかになっていないからこそ、どれだけ慎重になってもなり過ぎということはないのです。
ベネフィット(コロナに対する効果)とリスク(体に与える影響)を十分に考慮して、服用を決める必要があります。
イベルメクチン・ジェネリック
イベルメクチンのジェネリック医薬品は体重によって服用量が異なるため、1錠あたりの有効成分量で選ぶのがおすすめです。
錠剤選びの目安
- ・体重50kg前後 > 3mg錠または6mg錠
- ・体重60kg前後 > 12mg錠
- ・体重70kg前後 > 6mg錠と12mg錠
-
イベルヒール
3mg × 10錠 ¥1,690 6mg × 10錠 ¥1,890 12mg × 10錠 ¥2,590 -
イベルメクトール
12mg × 4錠 ¥1,910 12mg × 8錠 ¥2,420 12mg × 12錠 ¥2,790 -
イベルジョン
3mg × 10錠 ¥1,690 6mg × 10錠 ¥1,890 12mg × 10錠 ¥2,590