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早漏に関する情報ページ

早漏とは

早漏(Premature Ejaculation:PE)は膣内射精障害ともいわれ、射精までの時間が自分の意思とは関係なく極端に短い状態を指します。

国内で行われた調査によると早漏患者は1,300万人いるとされ、日本人男性の3.5人に1人は早漏に悩んでいます。
早漏はストレスや加齢、疾患などさまざまな原因で引き起こされ、男性ならば誰でも発症する恐れがあります。

早漏のセルフチェック

「早漏かも?」と思っても、自分で受け入れるには勇気が必要です。
確信する前の段階で家族や友人に相談するのは恥ずかしく、わざわざ医師に診断してもらうほどではないと感じる人も少なくありません。

自分は早漏なのか、もし早漏ならばどの程度なのかを、医療機関でも使用されている簡単なセルフチェックで確認してみましょう。
質問に対する答えを選び、答えに伴う点数を足していきます。
合計点によって早漏の程度が判定できます。

【問1】射精を遅らせるのはどれくらい困難ですか?

全く困難ではない 1点
多少難しい 2点
難しい 3点
非常に難しい 4点
極めて難しい(ほぼ困難) 5点

【問2】あなたが望む前に射精してしまう割合はどの程度ですか?

ほとんど、もしくは全くない 1点
4回に1回程度 2点
半分程度 3点
4回に3回程度 4点
ほとんど毎回、もしくは毎回 5点

【問3】弱い刺激だけで射精してしまう割合はどの程度ですか?

ほとんど、もしくは全くない 1点
4回に1回程度 2点
半分程度 3点
4回に3回程度 4点
ほとんど毎回、もしくは毎回 5点

【問4】望んでいるタイミングの前に射精してしまうことに、ストレスを感じていますか?

全く感じていない 1点
多少感じている 2点
感じている 3点
非常に感じている 4点
極めて強く感じている 5点

【問5】あなたが早漏なことで、パートナーが性的に満足していない可能性について、どの程度心配していますか?

全く心配していない 1点
多少心配している 2点
心配している 3点
非常に心配している 4点
極めて強く心配している 5点

結果
8点以下=正常 9~10点=軽度早漏 11~15点=早漏 16点以上=重度早漏

軽度早漏以上にあてはまった人は早漏治療を行いましょう。

早漏は放置しても命に関わることはありません。
しかし症状が悪化したりパートナーとの関係が悪くなったりと、早漏のままではマイナスなことが増えていきます。
男としてのプライドを守り、自分もパートナーもお互いが満足できる性行為を楽しむためには、早めの治療が必須。

セルフチェックで正常となった人でも、自分やパートナーが「射精が早すぎる…」と感じていたら治療を検討しましょう。
※あくまでもセルフチェックであり、確実な診断結果ではありません。

▶【早漏の改善方法】詳細を見る

早漏の5つの原因

早漏を発症する原因はひとつではなく、複数の原因が絡み合っていることがほとんどです。
原因は過敏性早漏・心因性早漏・器質性早漏・衰弱性早漏・終生早漏の5つに分けられ、特に過敏性早漏+心因性早漏の組み合わせが多く見られます。

過敏性早漏|刺激に敏感であることが原因

過敏性早漏

  • 原因:刺激に敏感で弱い
  • なりやすい人:仮性包茎、間違った自慰行為など

過敏性早漏は男性器への刺激に弱く過敏に反応してしまうため起こります。
性行為に慣れていない20代男性によく見られます。

特に仮性包茎の人は過敏性早漏になりやすいと言われています。
仮性包茎の場合、通常時は陰茎の皮によって亀頭が隠れています。
しかし、性行為時には皮がむけて亀頭があらわれ、刺激に慣れていない亀頭は軽い刺激にも過剰に反応してしまい射精が早くなるのです。

また間違った自慰行為によっても、過敏性早漏を招きます。
家族や同居人がおり、「早く自慰行為を終わらせないと」という気持ちから早抜きがクセづいてしまい、性行為時にも早く射精に至ってしまいます。

心因性早漏|メンタルの不調が原因

心因性早漏

  • 原因:ストレスやプレッシャー、トラウマによる自律神経の乱れ
  • なりやすい人:日常的なストレス、性行為へのプレッシャー、幼少期のトラウマなど

心因性早漏は仕事や人間関係などの日常的なストレスや性行為に関するプレッシャー、性的なトラウマなどによって自律神経が乱れて引き起こされます。
幅広い世代に見られます。

心の状態は自律神経に反映されます。
心因性EDの場合はストレスやトラウマなどにより、緊張・興奮・射精時に働く交換神経が活発化。
射精が促されて早漏となってしまうのです。

またセロトニン(通称:幸せホルモン)の不足も、早漏に関係していると言われています。
セロトニンは精神を落ち着かせて心のバランスを保つ作用がありますが、過剰なストレスを受けるとセロトニンが不足。
心や脳の落ち着きがなくなり興奮状態になるため、自律神経が乱れて射精がコントロールできなくなります。

器質性早漏|病気や疾患が原因

器質性早漏

  • 原因:別の病気や疾患
  • なりやすい人:前立腺炎、尿道炎、膀胱炎、EDなど

器質性早漏は、別の病気や疾患により慢性的に前立腺へと負担がかかってしまうことで起こります。
特に前立腺炎や尿道炎、膀胱炎などの炎症は前立腺や男性器への刺激となり、早漏を引き起こしやすくなります。

さらにEDの人は早漏になりやすいと言われています。
男性器が勃たない・硬さが足りない・中折れするといった症状のあるEDは、射精まで硬さを保とうと腰の動きを早めたりより強い刺激を求めます。
刺激が高まると射精欲も増幅するため、自分の意思ではないタイミングで射精してしまうのです。

▶早漏とEDの併発率

衰弱性早漏|加齢や筋力低下が原因

衰弱性早漏

  • 原因:射精をコントロールする筋力の衰え
  • なりやすい人:加齢、デスクワーク、運動不足など

衰弱性早漏は男性器周辺の筋力が衰えることで起こるため、加齢が原因である場合がほとんど。

射精はPC筋やBC筋、射精管閉鎖筋など男性器周辺の筋肉によって抑制されます。
しかし、この筋肉は25歳ごろをピークに年齢とともに衰弱。
精液の放出を抑制する力が弱くなるため、漏れたり滲み出たりする形で射精が抑えられなくなります。

衰弱性早漏の原因は加齢だけではありません。
座りっぱなしで下半身を鍛えられないデスクワークの多い人や、そもそも運動をする習慣のない人も射精に関する筋力が衰えやすく、衰弱性早漏のリスクが高まります。

終生早漏|原因は不明

終生早漏

  • 原因:ビタミンDの欠乏・不足、セロトニン不足
  • なりやすい人:出不精、昼夜逆転生活など

終生早漏は、初体験時から生涯に渡って早漏が続く状態です。
原因は長年不明とされていましたが、最近ではビタミンD欠乏症またはビタミンD不足が原因の1つではないかと言われています。

ビタミンDには脳の興奮を抑えるために必要なセロトニンの量を調節する役割があります。
しかしビタミンDが減ると、セロトニンの量も減り脳が興奮状態となってしまうため、早く射精が起きてしまいます。

ビタミンDやセロトニンは日光を浴びることで生成されます。
そのため、日中に外出をしない出不精や昼夜逆転生活を送っている人が、終生早漏になりやすいと考えられます。

早漏の改善方法

早漏の改善方法は、医薬品や医療機関を頼る医療的ケアと自分でできるケアの2種類に分けられます。
その中でもさまざまな改善方法があり、予算やリスクなどを基準に自分に合った方法を組み合わせて行いましょう。

改善方法は基本的にどの原因にも効果を示しますが、改善方法と原因の組み合わせによってはより効果的な治療が見込める場合があります。

早漏改善方法 医療的ケア 自分でできるケア
種類 医薬品 手術/注射 カウンセリング 射精を我慢する訓練 筋トレ 性行為前の自慰 早漏防止コンドーム 体位の工夫
予算 なし なし なし なし
リスク
即効性 × × ×

この組み合わせがおすすめ!

  • 過敏性早漏
     └ 塗り薬+射精を我慢する訓練
  • 心因性早漏
     └ 飲み薬+カウンセリング
  • 器質性早漏
     └ ED治療薬+塗り薬
  • 衰弱性早漏
     └ 塗り薬+筋トレ
  • 終生早漏
     └ 飲み薬+射精を我慢する訓練

医療的ケア

医療的ケアとは、医薬品の使用や手術、カウンセリングなどの医療技術によって行う治療です。

自力でのケアで成果を得られなかった人や、すぐに変化が欲しい人におすすめです。

医薬品

早漏改善薬には内服薬と外用薬の2種類があります。
内服薬の有効成分はダポキセチンで、脳の興奮を抑えて射精をコントロールします。
外用薬は医療現場で局所麻酔薬として使用されるリドカインを配合。
塗布した部分の感覚を鈍らせて刺激を感じにくくし、射精を抑制します。

内服薬 外用薬
働き 脳の興奮を抑える 感覚を鈍くする
有効成分 ダポキセチン リドカイン
商品 プリリジー スーパーカマグラ ロックスゼリー ポリロックス
プリリジー スーパーカマグラ ロックスゼリー ポリロックス

▶ 早漏改善薬一覧

また、ED治療薬を早漏改善に用いることもあります。

ED治療薬の早漏への作用は判明していないものの、

  • 勃起ができる/維持できることへの安心感
  • 男性器が硬くなることで刺激が伝わりにくくなる

といった理由が考えられています。

▶ ED治療薬一覧

手術/注射

手術は刺激を受けやすい部分の切除、注射は刺激を受けやすい部分に薬剤を注入します。
どちらも物理的に刺激を防ぐため、感じやすい過敏性早漏の人に有効です。

ただし、手術は4〜数十万円と高額な費用がかかり、注射は体内へと吸収される成分を使用するため定期的なメンテナンスが必要です。

カウンセリング

医師やカウンセラーの指導のもと、早漏の原因となっているストレスやトラウマと向き合い徐々に解決していきます。

カウンセリングによって早漏が改善するまでにかかる期間は人それぞれ。
1回のカウンセリングで症状が良くなる人もいれば、数年かけて良くなる人もいます。
治すためのポイントは、無理に治そうと焦らず、医師やカウンセラーのサポートの元できちんと原因に向き合うことです。

自分でできる改善方法

セルフで行う改善方法は、「医療に頼るのはまだ気が引ける」「まずは自分でできる範囲から始めたい」という人におすすめです。

早漏の天敵である刺激に慣れたり、射精をコントロールするための筋肉を鍛えたりと、射精を我慢するための基礎力が身につけられます。

また、一時的な対処方法として、性行為時に行える対策もあります。

射精を我慢する訓練

少しでも長く射精を我慢できるよう、男性器に対する刺激への耐性を身につけます。
最初は弱い刺激から行い、慣れてきたらさらに強い刺激へ徐々にレベルを上げていきます。
時間はかかりますが、着実に刺激が我慢できるようになるため、最終的に早漏改善へと繋がります。

【早漏改善に有効なトレーニング】

スクイーズ法(自分で行う)

  • 1.自慰行為の際に射精の手前で手を止める
  • 2.落ち着いたら再開
  • 3.1~2を5回繰り返す

セマンズ法(パートナーと行う)

  • 1.パートナーの手の刺激に慣れる
  • 2.ローションを使用したパートナーの手の刺激に慣れる
  • 3. パートナーに挿入した際の刺激に慣れる

また、性行為の経験を積むこともトレーニングの1つです。

過敏性早漏は性行為の経験不足によって刺激を強く感じてしまい、心因性早漏は性行為に慣れておらず失敗した経験または失敗への不安が早漏の原因となります。
そのため経験を積むことで刺激に慣れ、自信をつけることで早漏を改善できます。

筋トレ

射精をコントロールするためにはPC筋が重要です。
PC筋は排尿を調整するために必要な筋肉。早漏の人はこの筋肉を収縮させる力が弱く、長く引き締められないため早々に射精してしまいます。

PC筋を鍛えるためには筋トレが効果的。
スクワッドやケーゲルエクササイズなど、下半身に特化したトレーニングを行ないましょう。

【PC筋の筋トレ方法】

ワイドスクワット

  • 1.肩幅よりも広めに足を開く(つま先は外側45度に向ける)
  • 2.背筋を伸ばしたまま正面を向く
  • 3.2をキープして腰を太ももと並行になるまで下ろす
  • 4.素早く元の体勢に戻る

ケーゲルエクササイズ

  • 1.仰向けに寝て膝を少し曲げる
  • 2.5秒間、肛門や尿道を締める
  • 3.5秒間力を抜く

性行為時にできる対策

医療的ケアや日々のトレーニングを行っていても、効果が物足りなかったり効果が出るまでに時間がかかったりします。

そこでおすすめしたいのが、性行為の際にすぐに試せる早漏対策です。
早漏専用のコンドームに変えたり体位を工夫することで、その性行為での射精を遅らせることができます。
軽度や一時的な早漏の場合はこの対策で早漏を解決できる場合も。

・性行為前に自慰を行なう
射精をすると性的興奮を下げる作用を持つプロラクチンというホルモンが分泌されます。
性的興奮が下がると刺激を受けても興奮しにくくなるため、射精欲が低下。
性行為前に一度自慰を行うことで、性行為時の射精を遅くできます。

・早漏防止コンドームを使う
コンドームには早漏専用の商品があります。
早漏専用コンドームは、通常のコンドームよりもゴムが厚手になっていて刺激が伝わりにくく、射精までの時間が長くなります。

・射精しにくい体位を試す
オススメな射精しにくい体位は、背面側位やバック、対面座位です。
背面側位や対面座位は腰を動かしにくいため過剰な刺激がなく、バックはパートナーの表情や胸といった興奮する要素が少なくなるため、射精をコントロールしやすくなります。

しかし、男性器の形やパートナーの膣の形などによって射精しにくい体位は異なります。
パートナーとさまざまな体位を試し、二人に合った体位を見つけましょう。

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