セロフロ インヘラー 吸入器

効果・効能

セロフロインヘラーはアドエアのジェネリックで、気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患（COPD）、アレルギー性鼻炎などに効果があります。
吸入器とセットになっており、粉末状の薬剤を口から吸入することで喘息発作の予防・緩和が可能です。

セロフロインヘラーには2種類の有効成分が配合されています。
サルメテロールキシナホ酸塩は気道を拡張して呼吸を楽にし、フルチカゾンプロピオン酸エステルには炎症を抑える作用があるため、呼吸困難を伴う喘息症状の治療に最適です。

経口薬に比べて副作用が少なくなっています

気管支喘息の治療薬として経口薬（錠剤）が用いられるケースは多いのですが、経口薬は消化器官で吸収されるため、作用・副作用が全身に及びます。
しかし吸入タイプであるセロフロインヘラーは肺や気道に直接作用するため、従来の治療薬に比べて副作用が出にくいのです。

また吸入タイプなら細かい粉末状の薬剤が炎症部分に直接届くため、少量でも十分な効果を発揮します。

用法・用量

セロフロインヘラーは朝・晩の2回に分けて吸入してください。
効果は12時間ほど持続するため、一定の間隔で吸入することが大切です。
1セットにつき120回分吸入できます。

吸入方法

• 吸入器の奥まで薬剤を差し込みます
• 吸入器をしっかり持ち、底部分を回して薬剤を粉末状にします
• 大きく息を吐き、マウスピースをくわえます
• 1秒間で一気に吸入します
• マウスピースから口を離し、10秒間を目安に息を止めます（無理のない範囲で）
• ゆっくりと息を吐き出します

吸入後は水でうがいをしてください。

吸入し忘れた場合は気付いた時点で1回分吸入します

セロフロインヘラーは12時間おきに1回（1日2回）に吸入しますが、忘れてしまった場合は気付いた時点で1回分を吸入してください。

ただし2回目の吸入時間が近づいている場合、忘れた分は除きます。
2回分を一度にまとめて吸入しないようにしてください。

喘息発作を起こした際には使用しないでください

セロフロインヘラーは喘息発作の予防・緩和のための治療薬です。
喘息発作が起きた場合に吸入すると、粉末によってむせてしまい、呼吸困難が悪化する恐れがあります。

万が一喘息発作が起きてもその場で吸入せず、専用の治療薬を使用するか、すぐに医療機関を受診してください。

副作用

従来の治療薬に比べると副作用が出にくいセロフロインヘラーですが、有効成分に対するアレルギー症状が出る可能性があります。
顔・喉の炎症、または発疹等が現れた場合、吸入を中止して医療機関を受診しましょう。

また粉末の粒子がやや大きいため、吸入時に咳が出ることがあります。
薬剤を吸入器にセットする際に底部分をしっかり回し、粉末になっていることを確認した上で吸入してください。

禁忌・注意

セロフロインヘラーに併用禁忌薬はありませんが、結核性疾患や深在性真菌症といった持病がある人は使用できません。
また有効成分（サルメテロールキシナホ酸塩・フルチカゾンプロピオン酸エステル）にアレルギーの既往歴がある人も、セロフロインヘラーの使用が禁止されています。

HIV治療薬を服用中の場合、有効成分の働きが活発化して重度の副作用を招く恐れがあります。
医師に相談した上でセロフロインヘラーを使用してください。

※以下の医薬品を服用中の人はセロフロインヘラーの使用に注意が必要です。

• CYP3A4阻害薬
• カテコールアミン系アドレナリン作動薬
• キサンチン誘導体、キサンチン系利尿薬、副腎皮質ステロイド剤

参考サイト

本商品の詳細は、海外メーカーの商品情報の翻訳および以下のサイトを参考に編集しています。

• KEGGデータベース「アドエア」
• フリー百科事典 ウィキペディア「サルメテロール・フルチカゾン」