ゼニカル

効果・効能

食事に含まれる脂肪は消化器官で分解されたのち、脂質として体内に吸収されます。
三大栄養素の一つである脂質ですが、摂取量が多いと肥満の原因に。
高カロリーの脂質は燃焼されにくいため、エネルギー消費されなかった分は体脂肪として蓄積されてしまうのです。

ゼニカルはオルリスタットを有効成分とする抗肥満薬です。
リパーゼという脂肪分解酵素の働きを阻害し、体内に吸収される脂肪を最大30％カットします。
分解されなかった脂肪は便と一緒に体外に排出されます。

厳しい食事制限によるダイエットは継続が難しく、リバウンドのリスクも高めです。
しかしゼニカルによって普段の食事の脂肪摂取量を抑えられるため、食事制限をしなくてもダイエット効果が得られます。

1年間で5～10％の体重減少が期待できます

アメリカで行なわれた臨床試験において、1年間に渡りオルリスタットを投与された被験者の86％に体重減少が見られました。
元々の体重によって減少体重には個人差がありますが、高い確率でダイエット効果が得られることがわかったのです。

ゼニカルは海外で処方薬／一般薬として承認されているダイエットピルです。
運動や食事制限と並行してゼニカルを服用することで、より高い効果が得られます。

成分鑑定書

ゼニカル鑑定書

用法・用量

ゼニカルは基本的に食事と一緒に1日3回（朝・昼・晩）服用します。
食中または食後1時間以内に1カプセルを水またはぬるま湯で服用してください。

服用から30分ほどで有効成分の血中濃度はピークを迎えます。
2時間程度で効果が消失するため、時間内に食事を済ませることが大切です。

体脂肪を減少させる効果はありません

ゼニカルは食事によって摂取した脂肪にのみ効果があります。
すでに体内に吸収された脂肪や体脂肪には効きません。

多く飲めば痩せるというわけではなく、あくまでも普段の食事で摂取する脂肪をカットし、太りにくくする目的の抗肥満薬です。

必要な栄養素はサプリメント等で摂取しましょう

長期にわたってゼニカルを服用する場合、脂肪と一緒に他の栄養素の吸収まで阻害されるため、体に必要なビタミンなどを十分に摂取できない可能性があります。

不足した栄養素を補うためにはサプリメントが有効です。
ゼニカルを服用する2時間前後にサプリメントを飲み、栄養バランスを整えましょう。

副作用

体に吸収されなかった脂肪によって、下痢や胃もたれといった胃腸症状が出ることがあります。
いずれも一過性の副作用で、重症化する可能性はほぼありません。

油っぽい便が排出される症状は副作用ではなく、ゼニカルによって脂肪の吸収が阻害された証拠です。
意図せず下着を汚してしまう恐れがあるため、生理用ナプキンなどの使用をおすすめします。

禁忌・注意

ゼニカルとの併用に注意が必要な医薬品は以下の通りです。

• シクロスポリン
• レボチロキシン
• ワルファリンを含む抗凝固剤
• アミオダロン
• 抗てんかん薬
• 抗レトロウイルス薬

上記の医薬品をゼニカルと併用すると重篤な副作用を招く恐れがあります。
服用中の人は医師に相談してください。

使用上の注意

※以下に該当する人はゼニカルを服用できません

• 本剤の有効成分に対して過敏症の既往歴がある
• 未成年者／高齢者
• 妊娠中または妊娠の可能性がある／授乳中
• 胆石症である
• 肝障害または腎障害がある

※以下に該当する人はゼニカルの服用について医師に相談してください

• 糖尿病である
• 併用禁忌薬を服用中である
• 甲状腺疾患がある

参考サイト

本商品の詳細は、海外メーカーの商品情報の翻訳および以下のサイトを参考に編集しています。

• フリー百科事典 ウィキペディア「オルリスタット」