プロバンサイン

効果・効能

プロバンサインは発汗を抑えて気になる体臭やワキガを改善・予防します。
国内では同商品名でファイザー社から発売されている医薬品が多汗症患者へと処方されています。

多汗症による発汗は副交感神経の神経伝達物質であるアセチルコリンの分泌によって引き起こされます。
汗腺を含む分泌腺は副交感神経によってコントロールされ、アセチルコリンが分泌されると汗が出やすくなってしまうのです。
プロバンサインを服用すると有効成分のプロパンテリンがアセチルコリンの分泌を抑えて発汗を抑制します。
この作用はプロバンサインが内服薬であるため、手やわき、顔など全身に働きます。
噴き出る汗の量が減れば体臭やワキガといったコンプレックスも解消可能です。

プロバンサインは服用後30分ほどで効果を現し、1時間ほどでピークに達して徐々に減退していきます。
効果の持続時間は3～4時間ほど。
プレゼンや外出前など汗をかきたくない場面の約30分～1時間前に服用してください。

人は発汗により熱を放出して体温を調節します。
しかしプロバンサインは汗を出にくくするため、服用すると体温調節が難しくなり体がほてりやすくなります。
屋外や気温の高い室内で過ごす場合は服用をおすすめしません。
また口やのど渇き、排尿障害を起こす可能性があるため、通常より多く水分補給を行ってください。

胃腸不良や夜尿症なども改善します

アセチルコリンには発汗促進作用だけでなく、消化管や膀胱周辺の筋肉の収縮作用もあります。
消化管の筋肉が収縮すると痛みを感じたり胃酸の分泌量が増えて炎症や潰瘍などの症状（胃酸過多症、胃・十二指腸潰瘍、膵炎、過敏大腸症、潮円、幽門痙攣、胆道ジスキネジー）が発現。
膀胱周辺の筋肉が収縮するとトイレが近くなったり排尿をコントロールできなくなったりして、頻尿や夜尿症（おねしょ）を引き起こします。

プロバンサインはアセチルコリンの働きを抑制するため筋肉の収縮も抑えます。
胃酸の分泌をセーブして炎症や潰瘍を改善、膀胱の容積を増やして排尿を制御できるのです。

用法・用量

朝・昼・晩の3回服用します。服用タイミングは問いません。
夜尿症の改善に使用する場合は、晩に2錠を服用してください。
症状や年齢によって服用量は増減します。

副作用

ほかにも頭痛や眠気、胸やけ、胸内苦悶、倦怠感などといった副作用もあります。
身体に異変を感じたら服用を中止し、症状が悪化したり治まらなかったりする場合はすぐさま病院を受診してください。

禁忌・注意

• 閉塞隅角緑内障の人
• 前立腺肥大による排尿障害のある人
• 重篤な心疾患のある人
• 麻痺性イレウスのある人

これらにあてはまる人は、プロバンサインを服用すると症状を悪化させてしまったり別の病気を誘発したりします。
決して服用しないでください。

使用上の注意

次の項目にあてはまる人はプロバンサインの服用を慎重に行わなければなりません。
医師の指導のもと服用するようにしてください。

• 前立腺肥大の人
• 甲状腺機能亢進症、うっ血性心不全、不整脈のある人
• 潰瘍性大腸炎のある人
• 開放隅角緑内障の人
• 高温環境にいる人
• 高齢者

プロバンサインと次の医薬品を併用する場合は医師に相談してください。

• 三環系抗うつ剤（イミプラミン、アミトリプチリン）
• フェノチアジン系薬剤（プロクロルペラジン、クロルプロマジンなど）
• モノアミン酸化酵素阻害剤
• ジゴキシン
• メチルジゴキシン

参考サイト

本商品の詳細は、海外メーカーの商品情報の翻訳および以下のサイトを参考に編集しています。

• KEGGデータベース「プロ・バンサイン」