ストラテラ

効果・効能

ストラテラは国際的なアメリカの製薬会社イーライリリーから発売されているADHD治療薬です。
不注意や多動性、衝動性を緩和するため、集中できない・落ち着きがない・物忘れが多いなどといった症状を改善します。
ADHDは発達障害の一つであり今までは子供の病気とされていましたが、近年では大人の患者も少ないくないと言われています。

ストラテラは日本国内でも販売されている治療薬であり、発売当初は18歳未満の子供にのみ承認されていましたが、2012年に18歳以上の大人の使用も認められました。

有効成分のアトモキセチンはノルアドレナリントランスポーターを選択的に阻害して、ノルアドレナリンの再取り込みを防ぎます。
そうすると脳内のノルアドレナリンの濃度が高くなります。
ノルアドレナリンはには集中力や注意力を高める作用があるため、ADHDの不注意や多動性、衝動性を改善できるのです。

効果は服用開始後2週間ほどで実感できます。

用法・用量

・18歳未満の場合
1週目：1日2回、1回0.25mg／kg。
2週目：1日2回、1回0.4mg／kg。
3週目：1日2回、1回0.6mg／kg。
4週目以降：1日2回、1回0.6～0.9mg／kg。
増量は1週間以上の間隔を開けて行いましょう。
症状によって服用量を増減できますが、1日の摂取量は1.8mg／kgまたは120mgを超えないようにしてください。

・18歳以上の場合
1週目：1日40mg。
2週目～3週目：1日80mg。
4週目以降：1日80～120mg。
80mgまでの増量は1週間以上の間隔をあけて行い、80mg以降の増量は2週間以上の間隔をあけます。
服用量は適宜増減しますが、1日120mgを超えないようにしてください。
1日1回または1日2回に分けて服用しましょう。

副作用

重大な副作用としては肝機能障害、黄疸、肝不全、アナフィラキシーがあります。
頻度は不明ですが命に関わる場合もあるため、体調に異変を感じたらストラテラの服用をやめて病院を受診してください。

禁忌・注意

• MAO阻害剤の服用中または投与中止後2週間以内の人
• 本剤の成分にアレルギーのある人
• 重篤な心血管障害のある人
• 褐色細胞腫またはその既往歴のある人
• 閉塞隅角緑内障の人

上記にあてはまる人はストラテラを服用できません。

次の項目に該当する人はストラテラを服用する前に医師への相談が必要となります。

• 心疾患のある人
• 血管に疾患のある人
• 性神経疾患のある人
• 排尿困難のある人
• 腎機能障害のある人
• 妊娠中または授乳中の人
• 高齢者（65歳以上）

次の医薬品とストラテラを併用する場合は医師による指導が必要です。

• サルブタモール硫酸塩
• β‐受容体刺激剤
• CYP2D6阻害剤
• 昇圧作用を有する薬剤
• ノルアドレナリンに影響する薬剤

参考サイト

本商品の詳細は、海外メーカーの商品情報の翻訳および以下のサイトを参考に編集しています。

• KEGGデータベース「ストラテラ」
• フリー百科事典 ウィキペディア「アトモキセチン」