リトミューン（ノービア・ジェネリック）

効果・効能

リトミューン（ノービア・ジェネリック）は、プロテアーゼ阻害薬に分類される抗ウイルス薬です。
HIV（エイズウイルス）の増殖を抑制し、AIDS（エイズ）の発症や進行を遅らせます。

▼プロテアーゼ阻害薬の働き
体内に入ったウイルスは、数を増やすためにタンパク質を組み合わせて大きくしていきます。タンパク質が大きくなる際には、プロテアーゼという酵素が必要。
プロテアーゼ阻害薬には、プロテアーゼの働きを抑えてタンパク質を切断する作用があります。
ウイルス増殖に必要なタンパク質を大きくさせない＝ウイルスの増加を妨げることで、症状の発症や悪化を予防します。

▼エイズを発症すると
体内にエイズウイルスが入ると、免疫を保つリンパ球（CD4陽性リンパ球）が破壊されて、通常ではかからないような病気にかかりやすくなります。
抵抗力が著しく低下するため症状が進むと脳炎や肺炎といった重篤な病気を発症しやすくなりますが、エイズウイルスに感染していても発症していなければエイズとは呼ばれません。

新型コロナへの有効性について

新型コロナ（COVID-19）は、SARSコロナウイルス2（SARS-CoV-2）によって引き起こされる感染症です。

有効成分・リトナビルはSARS対策でも臨床使用されていて、新型コロナの重症化予防に有効であると考えられています。

新型コロナの治療薬候補として厚生労働省による観察研究が実施されていますが、正式な承認には至っていません。（2022年2月現在）

用法・用量

リトミューン（ノービア・ジェネリック）の服用は低用量から始め、段階的に血中濃度を高めていきます。
初日から高用量摂取すると副作用の発症リスクが高まるため、必ず増量のペースを守ってください。

※リトミューン（ノービア・ジェネリック）は、必ず他の抗HIV薬と併用してください。

参照

リトミューンの効能・効果、用法・用量について、以下のサイトを参照しました。

• 厚生労働省「新型コロナ感染症に対する治療薬及びその候補」
• KEGGデータベース「医療用医薬品 : ノービア」

副作用

リトミューン（ノービア・ジェネリック）の副作用として、消化器系・精神神経系・感覚器といった部分症状から全身症状まで、幅広い症状が報告されています。

【消化器症状】
悪心、下痢、嘔吐、腹痛、消化不良、食欲不振、鼓腸、げっぷ、口渇など

【精神神経系症状】
異常感覚、めまい、頭痛、傾眠、不眠、不安

【感覚器症状】
口周囲感覚異常、味覚倒錯、知覚過敏

【全身症状】
無力症、発熱、疼痛、多汗など

※服用後は体調の変化に十分留意し、異変を感じた場合には医師へご相談ください。

注意すべき副作用

脱水、高血糖・糖尿病、肝炎・肝不全、過敏症、中毒性表皮壊死融解症、出血傾向など

発症することはまれですが、重篤な副作用が起きる可能性があります。
脱水やアレルギー症状、むくみ、黄疸、倦怠感、出血が起きた場合には、すぐに医療機関で適切な処置を受けてください。

禁忌・注意

【リトミューン（ノービア・ジェネリック）を服用できない症状・特徴】
血友病、器質的心疾患及び心伝導障害、B型肝炎・C型肝炎を合併している、腎機能障害、肝機能障害、妊婦、授乳婦、小児、高齢者

【併用禁忌薬】
キニジン硫酸塩水和物、ベプリジル塩酸塩水和物、フレカイニド酢酸塩、プロパフェノン塩酸塩、アミオダロン塩酸塩、ピモジド、ピロキシカム、アンピロキシカム、エルゴタミン酒石酸塩、ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩、エルゴメトリンマレイン酸塩、メチルエルゴメトリンマレイン酸塩、エレトリプタン臭化水素酸塩、バルデナフィル塩酸塩水和物、シルデナフィルクエン酸塩（レバチオ）、タダラフィル（アドシルカ）、アゼルニジピン、リファブチン、ブロナンセリン、リバーロキサバン、ロミタピドメシル酸塩、ジアゼパム、クロラゼプ酸二カリウム、エスタゾラム、フルラゼパム塩酸塩、トリアゾラム、ミダゾラム、リオシグアト、ボリコナゾール

※ほかにも、リトミューンとの併用に注意が必要な医薬品があります。
服用中の薬がある人は、リトミューンの服用について必ず医師や薬剤師へご相談ください。

参照

リトミューンの副作用、禁忌・注意について、以下のサイトを参照しました。

• ノービア錠100mg

参考サイト

本商品の詳細は、海外メーカーの商品情報の翻訳および以下のサイトを参考に編集しています。

• フリー百科事典 ウィキペディア「リトナビル」