アンチフル

効果・効能

アンチフルは、厚生労働省に承認されたインフルエンザ治療薬であるタミフルのジェネリック医薬品です。
有効成分・オセルタミビルがウイルスの増殖を防ぎ、発熱や頭痛、関節痛などのつらい症状を緩和。
症状が出始めてから2日以内に服用すると、回復までの期間を1～2日早められます。
またインフルエンザA型、B型どちらの治療にも有効で、予防にも効果を発揮します。

インフルエンザウイルスは、体内の細胞に入ると新しいウイルスを生成します。
そのウイルスを細胞から細胞へ移動させ、また新たなウイルスの生成を繰り返すことにより体内に増殖・拡散させます。
ウイルスが細胞間を移動する際に必要となるのが、ノイラミニダーゼという酵素です。

オセルタミビルにはノイラミニダーゼを阻害する働きがあり、ウイルスが細胞外に放出されるのを抑制します。
新たなウイルスが生成されるのを防いで増殖を阻止することによって、インフルエンザウイルスの体内への拡散を抑えます。
そのためアンチフルを服用すると、インフルエンザの症状が緩和され、回復までの期間を短縮できるのです。

インフルエンザの予防にも効果があります

アンチフルはインフルエンザの予防にも効果が期待できます。

ただし、アンチフルを予防目的で飲むためには2つの条件があり、どちらにも当てはまる場合のみ服用可能です。

1、同居している家族やパートナーがインフルエンザを発症した
2、以下のどれかに該当する
・65歳以上の高齢者
・慢性的な呼吸器疾患もしくは心疾患がある
・糖尿病、痛風、高血圧を患っている
・腎機能に障害がある

インフルエンザ予防はワクチンによる予防が基本です。
アンチフルによる予防は、あくまでも一時的な場合のみ可能なのです。

季節を通してインフルエンザを予防する場合は、インフルエンザワクチンを接種しましょう。

用法・用量

アンチフルは治療目的で服用する場合と、予防目的で服用する場合では用法・用量が変わります。

アンチフルの服用によって5日以内に症状が治まった場合でも、ウイルスが体内に残っている可能性があります。
最低でも5日間は服用を続けましょう。

感染初期に服用すると治癒までの時間が早まります

インフルエンザを発症してから2日以内に服用すると、早い段階でウイルスの増殖を抑えられます。
その結果、症状が軽くなり治癒までの時間を早められます。

インフルエンザの症状が出たらなるべく早く服用を開始しましょう。

副作用

頻度は稀ですが重大な副作用として、意識障害や異常行動が報告されています。

• 息苦しさや動悸がある
• 意識がもうろうとする
• 幻覚を見る、うわごとを言うなどの奇妙な行動をとる

また吐血や血便、不正出血が見られた場合、内臓で出血している疑いがあります。

アンチフルの服用後にこれらの症状が見られた場合は服用を止めて、医療機関を受診しましょう。

禁忌・注意

以下に該当する場合、服用にあたって注意が必要です。
必ずアンチフルの服用前に医師に相談しましょう。

• 妊娠中、もしくは妊娠の可能性がある女性
• 授乳中の女性
• 65歳以上の高齢者
• 重度の腎機能障害がある方

持病やアンチフルと併用する予定の薬がある場合は、かかりつけ医の指示に従ってください。

参照

アンチフルの副作用、禁忌・注意について、以下のサイトを参照しました。

• 厚生労働省「タミフル使用上の注意」

参考サイト

本商品の詳細は、海外メーカーの商品情報の翻訳および以下のサイトを参考に編集しています。

• KEGGデータベース「タミフル」
• フリー百科事典 ウィキペディア「オセルタミビル」