フィンカー

効果・効能

フィンカーは、AGAによる抜け毛を改善します。

病気の発現は男性ホルモンであるテストステロンが関係しています。
男性ホルモンと体内にある還元酵素5αリダクターゼが結びつくことで、ジヒドロテストステロンが生成されます。
ジヒドロテストステロンは、発毛を抑制する働きがあり、髪の毛の成長を阻害します。テストステロンがある限り酵素と結びつき生成されていくため、どんどん抜け毛症状が酷くなるのです。

フィンカーは、ジヒドロテストステロンを生成するきっかけとなる還元酵素5αリダクターゼがテストステロンと結びつかないように作用します。
テストステロンと酵素が結びつかなければ、ジヒドロテストステロンの生成が抑制され抜け毛が予防できるのです。

※有効成分フィナステリドは、もともと前立腺肥大症を治療するために開発が進められていましたが、現在はAGA治療に用いるのが主流です。

初期脱毛は効果の現れです

フィンカーを服用した数週間後～1ヵ月ほどは初期脱毛が起きます。
初期脱毛は、ふにゃふにゃになった髪の毛が抜け落ち、丈夫でコシのある髪の毛に生まれ変わるために起きる現象です。
有効成分・フィナステリドを服用後は高い確率で起きるため、初期脱毛を発症したとしても 忍耐強く服用し続けましょう。

用法・用量

フィンカーは1錠に5mg配合しているため、治療目的によって服用方法が異なります。

【AGAの場合】

※AGA治療を目的に使用する場合は、ピルカッターを用いてカットしてください。

【前立腺肥大症の場合】

海外で行われた臨床試験では、フィナステリド5mgを用いて前立腺肥大症の治療が行われています。
服用量に関して不安を感じる場合は、迷わず専門医へとご相談ください。

副作用

めまいの副作用を顕著に感じた場合は、高所での作業や車の運転、機械の操縦を行わないようにしてください。
また、勃起不全や射精障害といった副作用の発症率は1%未満といわれています。そのため、過度に心配する必要はありません。

肝機能障害を誘発する場合があります

多くの薬剤は肝臓で代謝されます。フィンカーも他の薬剤と同様に肝臓で代謝され、効果が発揮されます。
そのため、肝機能が低下した人がフィンカーを服用すると肝機能障害を誘発するリスクがあります。
服用後に食欲低下や黄疸、皮膚のかゆみといった症状が現れた場合は医師へとご相談ください。

肝機能が低下していない人で肝臓の数値が気になる場合は、定期的に健康診断や人間ドッグで検査を受けることをおすすめします。

禁忌・注意

過去にアレルギー反応の症状が出たことがある人はフィンカーを服用できません。
アレルギー反応の既往歴がある人は飲まないようにしましょう。

禁忌薬や注意薬はありませんが、普段から他の薬を服用している人、または他の前立肥大症治療薬を飲んでいる人はフィンカーを飲む前にかかりつけ医へと相談してください。

女性や子どもが触れないように保管してください

錠剤やカットした後の粉末は、女性や子どもが触れないよう十分に配慮してください。
フィナステリドは、皮膚接触であったとしても体内へと成分が吸収されると報告されています。
特に妊娠中の女性は胎児の生殖器に影響を与え、発育が不十分となるリスクがあります。

また、妊活をしたい場合はフィンカーの服用を中止して、3ヵ月の期間を空けてから始めましょう。

服用中は献血できません

日本赤十字社の決まりで、フィナステリドを含むAGA治療薬を服用している男性は献血ができません。
献血を行いたい場合は、最低でも服用中止から1ヵ月以上の空白期間を必要とします。
万が一、服用中に献血をしてしまった場合は、速やかに献血を受けた会場または医療機関へと自己申告してください。

参照

フィンカーの副作用、禁忌・注意について、以下のサイトを参照しました。

• 日本赤十字社・東京都赤十字血液センター「献血をご遠慮いただく場合」

参考サイト

本商品の詳細は、海外メーカーの商品情報の翻訳および以下のサイトを参考に編集しています。

• KEGGデータベース「フィナステリド」
• フリー百科事典 ウィキペディア「フィナステリド」