マレグラFXT

効果・効能

マレグラFXTは、1錠に2つの有効成分が配合されており、EDと早漏の2つの悩みを解消してくれる治療薬です。

【ED改善効果】
バイアグラと同じシルデナフィルを有効成分に配合しているため、バイアグラと同等の効果が得られます。

EDは男性器への血液不足によって起こります。
通常、性的興奮や刺激を感じると、血管が拡張して血流が増加。男性器へと血液が溜まり質量を増すことで勃起が起こります。
しかしED男性の場合は、性的興奮や刺激を感じても血管が広がらずに血液量が増えないため勃起が起こらないまたは十分に勃起しないという症状が出るのです。

シルデナフィルは、血管拡張をサポートする作用のある成分です。
マレグラFTXを服用することで、性的興奮や刺激により血流が増し、力強い勃起が可能となるのです。

【早漏改善効果】
抗うつ剤として使用されているプロザックと同じフルオキセチンを有効成分に配合しています。

フルオキセチンは、脳の過剰な興奮によって引き起こされる早漏に効果的です。
脳が興奮すると射精がコントロールできず、思わぬタイミングで射精に至ってしまいます。

フルオキセチンは脳に作用し、過剰な興奮を抑えるセロトニンの脳内量を増やします。
セロトニンによって脳の興奮が落ち着き、射精がコントロールできるようになるため、服用していない時に比べて挿入時間が延長できるのです。

フルオキセチンは、ダポキセチンが主流となる前から早漏治療薬として使用されています。
ダポキセチンが主流となった今でも、ダポキセチンが国内未承認薬であることから早漏治療薬として使われるケースがあります。

用法・用量

マレグラFTXは、性行為の1時間前に1錠を水またはぬるま湯で服用します。
一度服用したら、次に服用するまでに24時間以上の間隔をあけましょう。

マレグラFTXには、シルデナフィルが100mg、フルオキセチンが40mg配合されています。
初めて服用する人にとっては用量が多いため、4分の1錠または半錠にカットしてから服用してください。
効果がなく副作用もない場合にのみ次回から増量が可能です。
最大摂取量は140mg（1錠）までです。これを超えて服用してしまうと過剰摂取となり、副作用が出てしまう可能性が高まります。

空腹時に服用してください

シルデナフィルは油脂に溶けにくいとされています。
食事をすると食事に含まれる油脂によって胃や腸に油膜が張られます。シルデナフィルは胃で溶かされて腸で吸収されますが、油脂に溶けにくいため食事によって油膜を張った腸では吸収されにくくなります。
吸収されにくいということは、効果が出にくくなるということです。

マレグラFTXの効果を得るためには必ず空腹時に服用してください。

どうしても食事をしたい場合には、次のことに気をつけましょう。

• 食事を先にする：食後2時間以上の間隔をあけて、空腹になってから服用する
• 食事を後にする：食前の30分前に服用して、先に成分を吸収させる

アルコールとの併用は避けましょう

シルデナフィルとアルコールはともに血流を良くする作用があります。
そのため、副作用が強く出たり、酔いが回りやすくなったりします。

マレグラFTXを服用する際はできるだけ飲酒は避けましょう。
どうしてもお酒を飲まないといけない時は、少量にとどめてください。

副作用

マレグラFTXは2つの成分を配合しているため、それぞれの成分により副作用が出るおそれがあります。

それぞれの成分の臨床試験の結果、シルデナフィルよりもフルオキセチンによる副作用が出やすいことが分かります。

症状が気になる場合には、症状に対する市販薬の服用が可能です。
吐き気には吐き気止め、頭痛には痛み止めを使用しましょう。それぞれマレグラFTXとは異なる作用であるため、併用ができます。
不安な場合には、併用する前に必ず医師や薬剤師へとご相談ください。

禁忌・注意

次にあてはまる人はマレグラFTXを服用できません。

• 本剤の配合成分にアレルギーがある
• 血管に異常がある（心血管系障害、低血圧、高血圧）
• 6ヵ月以内に脳梗塞や脳出血、心筋梗塞を起こした
• 重度の肝機能障害がある
• 網膜色素変性症

次にあてはまる薬を服用している人は、急激な血圧低下や脈の乱れなどを招く恐れがあるためマレグラFTXと併用できません。

• 硝酸剤およびNO供与剤（ニトログリセリン、亜硝酸アミルなど）
• アミオダロン塩酸塩（アンカロン）
• sGC刺激剤（リオシグアト）
• 塩酸チオリダジン（メレリル）
• ピモジド（オーラップ）
• セレギリン（エフピー）
• モノアミン酸化酵素阻害薬（抗パーキンソン病薬）

他にも持病や常用薬がある人は、マレグラFTXを服用する前に必ずかかりつけ医に相談してください。

自殺リスクがあります

フルオキセチンには、自殺について思いを巡らす自殺念慮や実際に自殺を図る自殺企図の自殺リスクがあります。

これはフルオキセチンを摂取することで、普段以上に元気になったり不安・焦燥が悪化するなどの賦活症候群が原因ではないかと考えられています。
臨床試験では、服用前から自殺念慮がある人を除くとフルオキセチンを服用して自殺念慮が現れた割合は2.77％でした。

マレグラFTXを服用後にも自殺リスクが高まる可能性があるため、注意が必要です。

参考サイト

本商品の詳細は、海外メーカーの商品情報の翻訳および以下のサイトを参考に編集しています。

• KEGGデータベース「バイアグラ」
• フリー百科事典 ウィキペディア「シルデナフィル」
• フリー百科事典 ウィキペディア「フルオキセチン」