フェマーラ

効果・効能

フェマーラは日本国内で処方されている閉経後乳がんの治療薬です。

乳がんの発生や進行に関与するのが、エストロゲンという卵胞ホルモンです。
エストロゲンは、閉経前には卵巣で多く生成されます。
しかし閉経後になると卵巣機能が低下するため、エストロゲンの量が減少します。
そのかわり、副腎から分泌されたアンドロゲンがアロマターゼという酵素の働きでエストロゲンに変換することにより、閉経後でもエストロゲンが生成されるのです。

フェマーラの有効成分・レトロゾールにはアロマターゼを阻害する働きがあります。
アロマターゼを阻害してエストロゲンの発生を抑えることで、閉経後乳がんの発生や進行を抑制します。

※閉経前の乳がんに対する有効性は確立されていません。

不妊治療で処方される場合もあります

フェマーラは、卵胞の発育を促すことから不妊治療にも用いられます。

フェマーラのエストロゲンを減少させる働きによって、卵胞刺激ホルモンが活発になります。
卵胞刺激ホルモンが卵胞を成熟させて排卵の促進効果が得られるため、排卵誘発剤としても処方されるのです。

ただし適応外使用（承認された方法以外での処方）のため保険適応外。
フェマーラで不妊治療を行なう場合には医療費が高額になる恐れがあるので、海外通販の利用がおすすめです。

用法・用量

・閉経後乳がんの治療、再発防止に用いる場合
1日1回1錠（2.5mg）を水またはぬるま湯で服用してください。

・排卵誘発剤として用いる場合
1日1回1錠（2.5mg）を生理3日目から5日間、水またはぬるま湯で服用してください。
効果が感じられない場合は、次の生理周期から1回2錠（5mg）まで増量できます。

ただしフェマーラを繰り返し服用しても効果が感じられなかった場合は、医師に相談してください。

参照

フェマーラの効能・効果、用法・用量について、以下のサイトを参照しました。

• 「レトロゾール 原因不明不妊における排卵誘発」

副作用

比較的多く報告されている副作用は、ほてり、頭痛、めまい、吐き気などです。
服用が長期におよぶと骨密度の低下を招く恐れがあります。
骨密度の低下による骨折に注意してください。

フェマラーラは同じ排卵誘発剤のクロミッドに比べて、頚管粘液の減少や子宮内膜菲薄化といった副作用が生じにくいといった特徴があります。

しかし副作用の現れ方には個人差があるため、異常を感じた場合はただちに服用を中止し、医療機関を受診してください。

禁忌・注意

以下に当てはまる場合はフェマーラを服用できません。

• 妊娠中、もしくは妊娠している可能性がある
• 授乳中
• 未成年

また以下の薬はフェマーラの併用にあたって注意が必要です。

• メトキサレン（尋常性白斑の治療薬）などのCYP2A6阻害薬
• アゾール系抗真菌剤（フルコナゾール、イトラコナゾール）などのCYP3A4阻害薬
• タモキシフェン（乳がん治療薬）やリファンピシン（結核やハンセン病などの治療薬）などのCYP3A4誘導薬

上記の他にも持病や服用している薬がある場合は、フェマーラを服用する前に必ず医師に相談してください。

参考サイト

本商品の詳細は、海外メーカーの商品情報の翻訳および以下のサイトを参考に編集しています。

• KEGGデータベース「フェマーラ」
• フリー百科事典 ウィキペディア「レトロゾール」