モンテア（シングレア・ジェネリック）

効果・効能

モンテアは処方薬であるシングレアのジェネリック医薬品です。
気管支喘息の症状を予防し、アレルギー性鼻炎の症状を緩和します。

気管支喘息は、気管支の炎症によって気道が狭くなることで起こります。
モンテアは炎症によって気管支を収縮させる作用を持つ物質・ロイコトリエンの働きを阻害。
気管支の収縮を防いで気管支を広げることで気管支喘息による咳や息苦しさの発生を防ぎます。

また、モンテアには抗炎症作用もあります。
アレルギー性鼻炎の原因となる鼻粘膜の炎症を抑制し、アレルギー性鼻炎の鼻づまりや鼻水といった症状を改善します。
従来の抗ヒスタミン薬が苦手とする鼻づまりの症状に対しても効果を発揮するため、鼻づまりのひどいアレルギー性鼻炎にも使用可能です。

毎日服用することで気管支喘息の予防効果を発揮します

モンテアは、喘息発作を止める薬ではなく発作を起こさないようにする薬です。
そのため、毎日服用することで徐々に作用していき効果を得られます。
効果を得るまでには数週間かかることがあるため、飲み忘れがないようにしましょう。

モンテアを服用中に喘息発作が出てしまった場合には、短時間作用性β2刺激薬やステロイド薬などの発作治療薬を使用しましょう。

花粉症対策では事前の服用が可能です

モンテアは季節性アレルギー性鼻炎、いわゆる花粉症に対しても効果的です。
花粉症の症状が出た時に服用することで、鼻水や鼻づまりといった鼻症状を緩和します。

より花粉症への効果を高めるためには、花粉が飛び始める前からモンテアを服用しておきましょう。

用法・用量

1日1回就寝前に水またはぬるま湯で服用します。服用量は目的や症状に応じて異なります。
モンテアは食事の有無にかかわらず服用できるため、夕食を食べていない場合でも就寝前に服用してください。

飲み忘れた場合

モンテアを飲み忘れた場合は、気づいた時に速やかに1回分を服用しましょう。
ただし、次の服用時間が迫っている場合には1回分を飛ばして、次の服用時間に1回分を服用してください。
決して一度に2回分を服用しないでください。

副作用

国内で行われた気管支喘息・アレルギー性鼻炎に対するモンテルカストナトリウムの臨床試験では、次のような副作用の発現が見られています。

【気管支喘息】／発現率8.8％

【アレルギー性鼻炎】／発現率4.2％

どちらも副作用の発現率は10％も満たず、アレルギー性鼻炎に関してはどの症状においても発現率は1％未満です。

重大な副作用

重大な副作用として肝機能障害や多形紅斑、アナフィラキシー、血小板減少などの症状が引き起こされる恐れがあります。
肝機能障害と多形紅斑は0.01％の確率で起こりますが、他の症状は頻度不明です。

肝機能障害：全身倦怠感、食欲低下、嘔気、黄疸など
多形紅斑：口内炎、中心部が紫または灰色の赤い斑が手のひらや足の裏などに現れる
アナフィラキシー：不安感、チクチク感、めまいなど
血小板減少：皮膚の内出血、歯ぐきの出血、血尿など

上記の症状が確認された場合は、服用を中断してすぐさま医療機関を受診してください。

自殺企図のリスクがあります

モンテルカストナトリウムの気分変調および自殺企図の関係性を米国のFDA（日本でいう厚生労働省）が調査を行いました。
治験では精神に関する副作用は不眠のみ確認されましたが、製造販売後の調査において自殺企図や興奮、攻撃行動などの症状が報告されています。

モンテルカストナトリウムと自殺企図との因果関係は明確になっていませんが、リスクがあることから、2020年にはFDAが商品のラベルに警告文を載せるように定めています。

禁忌・注意

次の医薬品と併用するとモンテアの作用が弱まる恐れがあります。
・フェノバルビタール（てんかん薬）

他にも持病や常用薬のある人は、モンテアを服用する前に必ずかかりつけ医に相談してください。

妊娠中または授乳中の女性の服用

妊娠中または妊娠している可能性のある女性は、モンテアの服用により得られるメリットがデメリットを上回る場合にのみ服用できます。
妊娠中の女性がモンテルカストナトリウムを服用した際に、先天性四肢奇形が見られたという報告があります。女性はほかの喘息薬を服用していたため、モンテルカストナトリウムとの因果関係は明らかになっていませんが、少なからず催奇性のリスクがあるのです。

授乳中の女性は、医師の管理のもと慎重に服用してください。
動物実験において成分の乳汁移行が確認されています。

参考サイト

本商品の詳細は、海外メーカーの商品情報の翻訳および以下のサイトを参考に編集しています。

• KEGGデータベース「シングレア」
• フリー百科事典 ウィキペディア「モンテルカスト」