セラゼッタ

効果・効能

セラゼッタは、マーベロンやファボワールと同じデソゲストレルを配合しています。
従来のピルは女性ホルモンと黄体ホルモンを含有していますが、セラゼッタは黄体ホルモンだけを配合しています。
そのためミニピル、またはProgestogen-Only Pillの略でもあるPOPとも呼ばれています。 セラゼッタは子宮頚管粘液に作用します。
粘液の濃度を高めることにより、子宮の入り口を狭めて精子の侵入を防ぎます。
さらに排卵を抑制する働きと子宮内膜を薄くする作用により、卵子の着床を防ぐのです。

正しく服用した場合は99%の避妊効果を発揮し、飲み忘れたり相互作用のある薬との併用をしたりした際には93%の効果をもたらします。
女性ホルモンの成分を一切配合していないため、副作用である血栓症リスクが通常のピルよりも少ないという特徴があります。
さらにピルが飲めない肥満体型、35歳以上で片頭痛持ち、喫煙者の人でもセラゼッタなら服用できるというメリットがあるのです。

用法・用量

最初の1錠は生理初日～5日目の間に服用します。
食前・食後は関係ないため、自分自身で決めた時間に摂取してください。
生理の初日に服用した場合は追加避妊をする必要がありませんが、生理2～5日目に使用した場合は1週間程度は他の避妊方法と併用します。

セラゼッタは従来の低用量ピルと違って休薬期間や、偽薬がありません。
そのため1シート目を服用が終わった場合は、そのまま翌日から2シート目を使用してください。

低用量ピルから切り替える場合

低用量ピルを既に服用している人がセラゼッタに切り替える場合は、偽薬を除いた最後の錠剤を飲んだ後の翌日からセラゼッタを摂取してください。
または低用量ピルの休薬期間終了後、偽薬をすべて飲み終わった翌日からセラゼッタの服用を開始できます。
ただしその場合は、1週間程度他の避妊方法と併用する必要があります。

低用量ピルからセラゼッタへのり替え時に不安を感じる場合は、コンドームの着用を欠かさないでください。

生活習慣の見直しをしながら服用しましょう

セラゼッタは肥満体型や喫煙者の人でも服用できるといわれています。
しかし喫煙や肥満は血栓症を発症するリスクを高めます。さらに誰にでも起こり得る病気のため、リスクを上げないためにも減量・禁煙が推奨されています。
セラゼッタの服用を検討している人は、生活習慣の見直しも視野に入れてリスクの排除を心掛けましょう。

副作用

セラゼッタの副作用は軽減されているといわれていますが、重症化・長期化していると感じたら使用を中止しましょう。

血栓症の発症率は従来のピルよりも低いといわれていますが、十分に注意しておきましょう。
血栓症とは、血管中に血の塊がたくさんできて血管が詰まる病気です。
肝機能障害や腎機能障害を引き起こす恐れがあります。
足に痛みや腫れ、息切れ、動悸、脱力感、麻痺、言語障害といった症状を発現した場合は使用をすぐに中止してください。

禁忌・注意

※下記に当てはまる人は服用しないでください。

• 活動性血栓症、または深部静脈血栓症、肺塞栓症
• 黄疸または重度の肝疾患
• ホルモン感受性のガン（例：乳ガン）
• 膣出血
• 妊娠中、妊娠の可能性がある、授乳婦である

※以下の項目は併用注意薬です。

• バルビツール塩酸
• CYP3A4阻害剤
• 抗ウイルス剤
• HIVプロテアーゼ阻害薬、非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤
• セイヨウオトギリソウ含有食品

参考サイト

本商品の詳細は、海外メーカーの商品情報の翻訳および以下のサイトを参考に編集しています。

• フリー百科事典 ウィキペディア「Desogestrel」