アイピル

効果・効能

アイピルはインド製のアフターピル（緊急避妊薬）で、日本では処方薬として知られるノルレボのジェネリックです。
シプラ社が開発し、現在はピラマルヘルスケアによって製造・販売されています。

有効成分レボノルゲストレルには黄体ホルモンと同じ働きがあり、体内に吸収されると脳が黄体ホルモンの分泌を調整します。
一時的にホルモンバランスに乱れが生じることで、妊娠に適さない体の状態が作られるのです。

排卵前にアイピルを服用すると、排卵の抑制・遅延、または子宮内膜の成長を抑制します。
排卵後であれば子宮内膜の成長を促し、受精卵の着床を防ぎます。

従来のアフターピルによる緊急避妊では、錠剤を2回時間を空けた上で飲み分ける必要がありました。
しかしアイピルなら1回1錠を内服するだけで効果が得られるため、飲み間違いなども起こらず安心です。

望まない妊娠を防ぎ女性の心と体を守ります

避妊具の未使用や破損、またはレイプ被害などにより、正しい避妊が行われず望まない妊娠をする可能性があります。
しかし人工妊娠中絶手術は大きなリスクを伴い、場合によっては不妊などの後遺症が出ることも。

アイピルは万が一避妊に失敗してしまったときの切り札です。
予期せぬトラブルが起こり妊娠する可能性があっても、アイピルを服用すれば高い確率で事後避妊が行えます。
また従来のアフターピルより副作用が少なく、体にかかる負担も最小限です。

アイピルが手元にあれば「妊娠するかもしれない」という不安を取り除けるだけでなく、女性の心と体の健康を守ることができるのです。

早めの服用で妊娠阻止率は高まります

日本で行われた臨床試験では、性行為後72時間以内にレボノルゲストレル製剤を服用した場合の妊娠阻止率（排卵日付近の性行為で妊娠を阻止する確率）が84％という結果になりました。

早めに服用するほど妊娠阻止率は高くなり、性行為後12時間以内であれば99.5％の確率で緊急避妊が可能です。
アフターピルによる緊急避妊は時間との勝負です。
病院へ足を運んで処方してもらうより、アイピルを事前に通販購入しておくことで、緊急時にすぐ服用できます。

用法・用量

アイピルは性行為後に時間を空けず服用する必要があります。
72時間以降は妊娠阻止率が低下するため、避妊の失敗に気付いた時点で早めの対処を心がけましょう。

服用から2～3時間に嘔吐した場合は再度1錠服用します

アイピルの有効成分は服用から2～3時間で体に吸収され、ホルモンバランスを変化させます。
服用後に嘔吐があった場合、十分な効果が発揮されない可能性があるため、追加でもう1錠服用してください。

空腹状態だと吐き気が起こりやすいため、アイピルを服用する前に軽食を摂っておくことがおすすめです。
またアルコールの摂取も避けましょう。

低用量ピルとは用法・用量が異なります

アフターピルは緊急避妊用の医薬品です。
避妊目的で毎日服用する低用量ピルとは有効成分が異なるほか、用法・用量も違うため、アイピルを日常的な避妊目的で服用してはいけません。

妊娠後にアイピルを服用しても効果はないため、妊娠の可能性がある場合は速やかに医療機関を受診してください。

副作用

アイピルによって一時的に生じたホルモンバランスの乱れは、生理前のような症状を引き起こすことがあります。
従来のアフターピルよりも発現率は低めですが、頭痛や下腹部の痛みなどの副作用が出ることがあります。 いずれも一過性の症状です。

副作用が3日以上続くようであればかかりつけの医師に相談してください。

消退出血は避妊に成功した判断基準になります

有効成分の働きによって子宮内膜の成長が促進されると、月経周期が早まり出血が起こることがあります。
仮に受精していても、消退出血があれば避妊に成功した証です。

ただアイピルを服用すれば必ず消退出血が起こるわけではありません。
正常な周期で月経が起こることもあれば、月経が遅れることも考えられます。

アイピルを服用して3週間以上経っても出血がない場合、妊娠の可能性が考えられるため、病院を受診してください。

禁忌・注意

妊娠している女性がアイピルを服用すると、胎児に性器異常が起こる恐れがあります。
授乳によって乳児に影響が及ぶため、アイピルを服用して24時間以内の授乳は禁止です。

また重度の肝障害がある人はアイピルによって症状が悪化する恐れがあります。

※以下に該当する人はアイピルの服用について医師に相談しましょう

• 肝障害がある
• 心疾患／腎疾患またはその既往歴がある
• 消化器官障害がある
• 抗けいれん薬、HIVプロテアーゼ阻害剤、非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤、セントジョーンズワートなどの併用注意薬を服用している

参考サイト

本商品の詳細は、海外メーカーの商品情報の翻訳および以下のサイトを参考に編集しています。

• KEGGデータベース「ノルレボ」
• フリー百科事典 ウィキペディア「ノルレボ」
• フリー百科事典 ウィキペディア「レボノルゲストレル」