アロー（トリプタノール・ジェネリック）

効果・効能

アローはトリプタノール・ジェネリックです。
三環系抗うつ剤に分類され、脳内の神経伝達をスムーズにするよう作用してうつ状態や意欲を改善します。

脳内でノルアドレナリンやセロトニンの働きが不調になると脳の機能不全が生じて、意欲の低下やイライラ、不安、不眠といった症状を引き起こします。
アローはノルアドレナリンやセロトニンの働きが不調にならないよう、脳内で物質が不足しないように作用します。
脳内の物質量にバランスを保たせることで、うつ病による症状を改善するのです。

また、アローは夜尿症や末梢性神経障害性疼痛を改善するように働きかけます。
アローを服用すると尿が出にくくなる作用が働きます。出にくくなる作用を利用して、夜尿症を改善します。

アローのような三環系抗うつ剤は、痛みを抑制させる作用があることが判明しています。
ノルアドレナリンやセロトニンの不足を防ぐ作用によって、痛みを抑制する器官にも効果を発揮。
末梢レベルの疼痛にも痛みを抑制する効果が望めるのです。

効果を実感するまでに2週間ほどかかる

アローの効果は飲み始めから2週間程度かかります。
薬の効き始めは個人差が生じるため、2週間～1ヵ月かかる場合があります。
疼痛治療を目的に服用する場合は、即効性が期待できない薬のため注意してください。

用法・用量

アローは症状によって飲み方が異なる薬です。

・うつ病治療薬として
1日30～75mgを初期用量として、1日150mgまで増やし複数回に分けて飲みます。
1日に300mgまで増量するケースがありますが、自己判断で急激に増量して飲むのは避けましょう。

・夜尿症
1日10～30mgを就寝前に服用します。年齢や症状によって増減する場合があります。

・末梢性神経障害性疼痛
1日10mgを初期用量として、最大150mgまで増量可能です。

アルコールで服用してはいけません

アローは水・またはぬるま湯での服用が基本です。
アルコールとの併用は、体内中の血中濃度を上昇させ強い副作用を誘発させる危険性があります。
治療中に飲酒をしたい場合は、飲むタイミングを医師に相談してください。

副作用

アローは強い効果を実感しやすい分、副作用が顕著に現れる可能性がある薬です。
飲み始めは胃腸障害の副作用を誘発しやすく、人によっては辛く感じる場合もあるため無理をせず医師に相談するようにしましょう。

下記の内容は重い副作用です。以下のような症状が発現した場合は躊躇することなく医療機関での診察を受けてください。

・昏迷、痙攣、筋硬直、低血圧、頻脈・不整脈、呼吸困難、低体温、嘔吐など。

禁忌・注意

モノアミン酸化酵素阻害剤（エフピーやアジレクト）といった薬剤との併用は禁忌となっています。
アローと一緒に服用しないようにしてください。

下記の薬剤名は併用を注意すべきものです。

• 抗コリン作動薬、コリン作動薬
• アドレナリン作動薬
• 中枢神経抑制剤
• 降圧剤
• カリウム製剤
• 血糖降下剤　など

上記の他にも普段から薬を服用している人は、必ず専門医へとご相談ください。

参考サイト

本商品の詳細は、海外メーカーの商品情報の翻訳および以下のサイトを参考に編集しています。

• KEGGデータベース「トリプタノール」