アシビルDT

効果・効能

アシビルDTはゾビラックスのジェネリック医薬品です。
同じアシクロビルを有効成分に配合しているため、ゾビラックスと同等の有効性と安全性が得られます。

アシビルDTの適応症は次の通りです。

• 単純ヘルペスウイルス感染症
• 水疱瘡
• 帯状疱疹

適応症はヘルペスウイルスや水痘帯状疱疹ウイルスによって発症します。
ウイルスは体内に侵入すると細胞分裂を起こして増殖。水ぶくれや発疹といった症状を引き起こしたり悪化させたりします。

増殖には、遺伝子情報が刻まれているDNAを複製する必要があります。
アシビルDTはDNAの服性に必要な酵素・DNAポリメラーゼの働きを阻害。増殖に必要なDNAが複製できなくなるため、ウイルスの増殖を防ぎ症状を治療・予防できるのです。

用法・用量

適量を多めの水と一緒に服用するか、適量をスプーン1杯分の水に溶かしてから服用してください。

治療する疾患によって服用回数・服用量・服用期間が異なります。

どの疾患も治療開始が発病初期に近いほど効果が期待できます。
前駆症状や初期症状が見られた場合は速やかに治療を開始してください。

本剤の用量別1回の服用錠数は次の通りです。

口唇ヘルペスの治療

1回200mgを1日5回、5日間服用します。
症状の改善が見られないまたは悪化する場合は、他の治療に切り替えてください。

性器ヘルペスの治療

・初感染時の治療
1回200mgを1日5回、10日間服用します。服用間隔は4時間です。
症状の改善が見られないまたは悪化する場合は、他の治療に切り替えます。
治療方針は医師と相談してください。

・再発時の治療
1回200mを1日5回、5日間服用します。服用間隔は4時間です。
症状の改善が見られないまたは悪化する場合は、他の治療に切り替えます。
治療方針は医師と相談してください。

・再発の予防
免疫力がある人は、1回400mgを1日2回服用します。
HIVに感染している人は、1回800mgを1日4回、約6時間の間隔を空けて服用します。
12ヵ月間服用を継続した後、服用継続の必要性について検討します。

再発予防での服用は、年に6回以上の頻度で再発する体重が40kg以上の人に限り、再発予防としてアシビルDTを服用できます。

帯状疱疹の治療

1回800mgを1日5回、約4時間の間隔で7日間服用します。夜間の服用は省略してください。
皮膚症状が現れたら5日以内に服用を開始します。

7日間の服用を続けても症状の改善の兆しが見られないまたは悪化する場合は、他の治療に切り替えます。
治療方針は医師と相談してください。

水疱瘡の治療

1回800mgを1日5回、約4時間の間隔で7日間服用します。夜間の服用は省略してください。

腎障害のある人の症状別用法用量

腎障害のある人は、ヘルペスと帯状疱疹に対する服用量や服用回数が異なります。

副作用

各症状にアシビルDTを用いた臨床試験では、悪心や下痢といった症状が多く見られました。

他にも傾眠や眠気、めまいといった意識障害が現れることがあります。
アシビルDTを服用後に車の運転や機械の操縦は危険を伴うので避けましょう。

重大な副作用

重大な副作用としてアナフィラキシーや中毒性表皮壊死融解症、急性腎障害などが報告されています。

アナフィラキシー：不安感、めまい、皮膚のチクチク感など
中毒性表皮壊死融解症：発熱、頭痛、せき、角膜炎など
急性腎障害：体重増加、むくみ、尿量の減少（1日500ml以下）など

上記は各副作用の初期症状です。アビシルDTの服用後、これら症状が見られた場合は服用を中止して医療機関を受診してください。

禁忌・注意

また、妊娠中や授乳中の女性も服用する際に注意が必要です。

妊娠中または妊娠している可能性ある女性は、治療による効果が危険性を上回る場合にのみ服用しましょう。動物実験において、胎児の頭部や尻尾に異常が見られています。

授乳中の女性が使用する場合は、授乳を中止してください。母乳への成分移行が確認されており、胎児への悪影響が懸念されます。

参考サイト

本商品の詳細は、海外メーカーの商品情報の翻訳および以下のサイトを参考に編集しています。

• ACIVIR DT Tablets | CiplaMed
• KEGGデータベース「ゾビラックス」
• フリー百科事典 ウィキペディア「アシクロビル」