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高血圧症の薬

高血圧症の薬

高血圧の段階で選ぶ・おすすめの治療薬

血圧が高めだとわかったら、まずは食事の改善や適度な運動といった生活習慣の見直しが最優先です。

体に不調が現れていない低リスクの高血圧であれば、生活改善だけでも血圧のコントロールは可能です。
自己管理の際には、補佐役としてサプリメントを取り入れるのも方法のひとつです。

それでも血圧が下がらない場合や糖尿病や脂質異常症といったほかの生活習慣病にかかっている高リスクの場合は、血圧を下げる治療薬を服用しなくてはいけません。

おすすめのポイント もっとも使われている高血圧治療薬 服用は1日1回だけ 糖尿病の予防にも役立つ 併用療法が必要な時に
おすすめ商品 ノルバスク ビセレクト バルザール スピロノラクト
ノルバスク ビセレクト バルザール スピロノラクトン
4,490円
(200錠)
2,340円
(100錠)
3,150円
(100錠)
2,420円
(28錠)
特徴 高血圧症に対する有効率・85.5% 処方薬・メインテートのジェネリック医薬品 処方薬・ディオバンのジェネリック医薬品 処方薬・アルダクトンA錠と同じ成分
起こりやすい副作用 めまい、ふらつきなど 徐脈、倦怠感、ふらつきなど めまい、頭痛、ふらるき など めまい、頭痛、高カリウム血症 など
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血圧が高いとわかったら…必要なのは治療薬?サプリメント?

  • ・血圧が正常値~159/99mmHgの範囲内で、ほかに持病はない
     └ 生活改善+サプリメント
  • ・血圧が160/100mmHg以上である、またはほかに持病がある、もしくは両方当てはまる
     └ 生活改善+医薬品

高血圧症治療薬の種類と効果

高血圧症の治療薬には血管を広げる薬と血液量を減らす薬がありますが、それぞれの中にはさらに細かな分類があります。
1種類の治療薬から治療を開始し、効果の現れ方や体質に合わせて薬の増減、または変更を行ないます。

 
作用 血管を広げて血圧を下げる 血液量を減らして血圧を下げる
分類 Ca拮抗薬 ARB ACE阻害薬 DRI α遮断薬 サプリメント 利尿剤 β遮断薬 MR拮抗薬
商品名 ノルバスク
アムロジン
ニフェジピン など
ディオバン
ブロプレス
イルベタン など
セタプリル
ゼストリル
タナトリル など
ラジレス カルデナリン
デタントール
エブランチル など
セルピナ アルダクトン
フルイトラン
ラシックス など
テノーミン
メインテート
インデラル など
ミネブロ

これらはすべて降圧剤(血圧を下げる薬)として扱われます。
中でも、Ca拮抗薬、ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)、ACE(アンジオテンシン変換酵素)阻害薬、利尿剤の4つは第一選択薬として用いられます。

血圧の改善を目指すにあたって、サプリメントはあくまでも補助的な存在です。
医薬品と違って副作用の心配はないものの、すぐに血圧が下がる・標準値で安定するといった効果は得られません。

高血圧の改善に役立つサプリメント

サプリメントは、生活習慣の見直しによって血圧の低下を目指す際のサポート役として活用できます。
高血圧の改善には、血圧を下げるタイプダイエット効果を高めるタイプが有効です。

血圧低下が期待できるサプリメント

セルピナ

ダイエットの補助に役立つサプリメント

アーユスリム、ラズベリーケトン、カーボブロッカーなど

サプリメントと治療薬との違い

サプリメントは、不足している栄養素を補給したり体の作用を助けたりする目的で摂取します。
食品に分類されているので持病の有無に関わらず服用できますが、ハッキリとした治療効果を得られるわけではありません。
副作用はほとんど起こらないため、「体に負担をかけたくない、でも体にとってプラスになることは試してみたい」という人に適しています。

サプリメント 治療薬
分類 食品 医薬品
購入場所 ドラッグストアやコンビニ 病院、処方箋薬局
メリット 副作用がない 症状を改善する
デメリット 明確な効果が得られない 副作用を伴う

Ca拮抗薬の効果、副作用、注意点

Ca拮抗薬の代表的な薬

ノルバスク、アムロジン、アダラート、ニフェジピン、ヘルベッサー、コニールなど

効果

Ca(カルシウム)拮抗薬は、血管の筋肉に作用するカルシウムの働きを抑えることで血管拡張を促す薬です。

カルシウムには、歯や骨を形成するだけでなく筋肉縮める役割もあります。
血管内にあるカルシウムを阻害することで血管を緩め、血流をスムーズにします。

副作用

血圧が下がると、頭痛やめまい、ほてりといった症状が出やすくなります。
また血圧が下がり過ぎる(低血圧)場合もあるため、服用量のコントロールには医師の指示が必要です。

注意点

グレープフルーツやライムなどの柑橘類(ジュースを含む)は、薬の作用を強める場合があります。
体への負担や副作用のリスクが大きくなるため、服用中の摂取は避けましょう。
また薬によって影響の度合いは異なるため、服用前に医師や薬剤師へ確認してください。

ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)の効果、副作用、注意点

ARBの代表的な薬

ミカルディス、ディオバン、ブロプレス、ニューロタン、オルメテックなど

効果

ARBは、心臓のポンプ機能を助けるホルモン・アンジオテンシンの働きを抑えて血管を広げて血流量を増やす薬です。

アンジオテンシンには血管を縮めて心臓への血液循環を助ける働きがありますが、ARBを服用することでアンジオテンシンの活性を抑制。
血管の収縮活動が減れば血管が広がりやすくなるので、血流量も増えるという仕組みです。

副作用

軽いめまいや動悸を生じることがあります。
まれに血管浮腫(唇やまぶた、口の中が腫れる)が起こる場合もあり、のどや気道が腫れると呼吸困難を招いてしまいます。
症状が現れた際には医療機関を受診してください。

注意点

レニン阻害薬(アリスキレン)と併用すると、大幅な低血圧や高カリウム血症を招くおそれがあります。
とくに腎機能障害がある人は、服用に際して医師や薬剤師へ相談してください。

ACE(アンジオテンシン変換酵素)阻害薬の効果、副作用、注意点

ACEの代表的な薬

セタプリル、ゼストリル、コバシル、エースコール、レニベース、ロンゲス、アデカット、チバセン、コナン、プレランなど

効果

ACEは、アンジオテンシンの生成を防いで血管の収縮を減らし、血管を広げる薬です。
ARBとの違いは、アンジオテンシンを作らせないという点。
血管の収縮を減らして血管拡張を促し、血流を助けるという目的は同じです。

副作用

たんが絡まない咳(空咳)やのどの違和感を生じることがあります。
発症頻度はまれですが、血管浮腫のほかに血小板の減少がみられる場合もあります。
急な高熱や悪寒、のどの痛みが起きた場合には医療機関を受診してください。

注意点

レニン阻害薬(アリスキレン)を服用している人や、血液透析を受けている人は服用できません。

また腎臓に病気がある人や高齢者は、服用に際して医師へ相談してください。

DRI(直接的レニン阻害薬)の効果、副作用、注意点

DRIの代表的な薬

ラジレス

効果

DRIはアンジオテンシンを作る酵素・レニンの働きを妨げ、アンジオテンシンの生成を阻害します。

血管収縮作用があるアンジオテンシンを作らせないことで血管を緩め、血流量の増加を促します。

副作用

頭痛やめまい、下痢や吐き気を生じる場合があります。
発症頻度はまれですが腎機能障害が起こる恐れがあるため、尿量の減少や発疹、むくみ、倦怠感に気づいた際は医師へ相談してください。

注意点

利尿剤を服用中の人、透析治療を受けている人、腎臓に疾患がある人は、服用について医師へ確認してください。
またACE阻害薬やARB、コレステロール値を下げる薬(リピトール)との併用はできません。

α遮断薬の効果、副作用、注意点

α遮断薬の代表的な薬

カルデナリン、デタントール、エブランチル、ハイトラシン、バソメット、ミニプレスなど

効果

α遮断薬は、交感神経の働きを抑えて血流を促す薬です。

交感神経は活動を司る神経で、血管の収縮や発汗などに作用。交感神経の働きを阻害すると脳は休息モードに。
血管の筋肉が緩むので血流量が増加し、血圧が下がります。

副作用

立ちくらみやめまい、眠気などが起こる場合があります。
高所での作業や運転といった危険を伴う作業には十分注意してください。

注意点

ED治療薬(PDE-5阻害薬)と併用すると、めまいや低血圧などが起こりやすくなります。
なるべく併用は控え、併用する際はごく少量に留めてください。

β遮断薬

β遮断薬の代表的な薬

テノーミン、メインテート、ロプレソール、インデラルなど

効果

β遮断薬は、交感神経に作用するホルモン・ノルアドレナリンの働きを阻害して血圧を下げる薬です。

ノルアドレナリンは、β受容体と結びつくことで心拍を増やして血圧を上げる作用があります。
β遮断薬の服用によりノルアドレナリンを抑制し、血圧の上昇を防ぐことができます。

副作用

めまいや頭痛、眠気、ふらつきなどを生じることがあります。
また脈がゆっくりになり、手足が冷えたりむくみやすくなったりすることも。疲労や息苦しさなどが起きたら、放置せずに医療機関を受診してください。

注意点

片頭痛薬(リザトリプタン)との併用は禁止されています。
また喘息の人が服用すると、症状を悪化させる可能性があるため服用は控えてください。
腎臓や肝臓に疾患がある人や高齢者は、服用に際して十分な注意が必要です。

利尿薬

利尿薬の代表的な薬

アルダクトン、フルイトラン、ラシックス、ルプラック、ヒドロクロロチアジドなど

効果

利尿薬は、腎臓に作用して尿量を増やして血液の水分量を減らし、血流を促す薬です。

血液中の水分量が多いと、血液の流れが滞りやすくなり血圧が上がりやすくなります。
利尿薬によって水分の排出を促すことで、血液の量も減少。血管内を通る水分の量が減ることで血流がスムーズになり、血圧を下げることができます。

副作用

脱水症状や立ちくらみが起こる場合があります。

また、カリウムやナトリウムといったミネラルバランスには注意が必要。
低カリウム血症や高尿酸血症状などを生じ、糖尿病や痛風に発展する可能性があります。

注意点

腎臓や肝臓に病気がある人や高齢者は、服用に際して医師へ確認が必要です。
また、糖尿病や痛風といったほかの生活習慣病を発症している人は悪化の恐れがあるため慎重に服用してください。

気分安定剤や抗生物質、糖尿病治療薬との併用は、薬の作用を強めたり体調不良を招いたりする可能性があります。

MR(ミネラルコルチコイド受容体)拮抗薬

MRの代表的な薬

ミネブロ

効果

MRは、尿細管(尿を作る気管)での水分や塩分の再取り込みを抑制し、体液の量を減らす薬です。
体液が減る=血液の量が減ることで血管内の通りが改善され、血圧が低下します。

ミネラルコルチコイドは、尿細管内で体に必要な水分や塩分を体内へ再吸収を促す物質・アルドステロンを助ける成分です。
MRを服用すると、ミネラルコルチコイドよりも先にアルドステロンに作用。水分の再吸収が阻害されるため体液の量も減少し、血中の水分も減らせるという仕組みです。

副作用

めまいや頭痛、貧血のほか、高カリウム血症や高尿酸血症、尿酸値の増加などを生じる可能性があります。

注意点

腎機能障害がある人や糖尿病の人は、MRを服用する前に必ず医師へ相談してください。

また利尿剤や気分安定剤、セイヨウオトギリソウ(センドジョーンズワート)を服用している人は、併用に際して十分に注意してください。

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