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リウマチ・関節痛の薬

リウマチ・関節痛の薬

リウマチ・関節痛のほか、頭痛、生理痛などに有効な消炎鎮痛剤の一覧ページです。
ロキソニンやボルタレンなど、先発薬・ジェネリック医薬品ともに取り揃えています。

リウマチ・関節痛に効く痛み止めの選び方

リウマチや関節痛(関節炎)の痛み止めには、内服薬(飲み薬)と外用薬(塗り薬)があります。
市販薬・処方薬ともに、塗り薬よりも飲み薬の方がよく効きます
ただし飲み薬は胃に負担をかけることがあるため、薬に慣れていない人は塗り薬で様子をみてみましょう。

飲み薬は、商品の有効成分によって鎮痛作用や副作用の現れ方が異なるため、効果と副作用のバランスを考えて選択してください。

ただし、飲み薬・塗り薬ともに痛みの原因を治療するのではなく、体内で生じた炎症による痛みを抑えることが目的です。
「何度も痛みを繰り返している」「痛みが長く続いている」といった場合には、原因となっている疾患の治療が必要です。

      
強さ   強     >     >     >     >     弱 
有効成分 ジクロフェナク ロキソニン イブプロフェン アセチルサリチル酸 ナプロキセンジクロフェナク
おすすめ商品 ボベラン ロキソニン アートリル エコスピリン ナプロシン ボルタレンゲル
ボベラン ロキソニン アートリル エコスピリン ナプロシン ボルタレンゲル
2,370円
(90錠)
8,990円
(100錠)
1,000円
(20錠)
1,610円
(98錠)
1,340円
(90錠)
1,070円
(30g)
1回当たりの価格 72.8円 39.9円 20円 43.9円 11.9円 356円(10g)
同成分の市販薬 なし ロキソニンS
1回59.4円
イブメルト
1回122円
バファリンA
1回149.6円
なし ボルタレンAC
10g 280円(成分量は1/10)
即効性 約30分 約30分 約1時間 約30分 約2時間 約30分
作用時間 約6時間 約5時間 約3時間 約6時間 約8時間 18~24時間
胃への負担 なし
男性医師のイラスト

飲み薬が使えない・効かない場合

痛み止めとして流通している商品のほどんとが非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs/エヌセイズ)という分類の薬剤で、市販・処方ともに広く用いられています。
しかし誰もが気軽に服用できるわけではなく、鎮痛に使えないケースもあります。

非ステロイド性抗炎症薬が使えないケース

【喘息がある人】
とくに成人してから喘息を発症し、発作が起きやすい人は注意が必要です。
また鼻ポリープ(鼻茸)がある人も、非ステロイド性抗炎症薬による喘息を発症しやすいといわれています。

非ステロイド性抗炎症薬が効かないケース

【痛みの原因が患部の炎症ではない】
炎症や刺激による痛みは非ステロイド性抗炎症薬で鎮痛できますが、神経痛や心因性の痛みには有効ではありません。その場合には、医師による診断と別の薬の処方が必要です。
また痛みそのものが強すぎると、効果を感じられない場合があります。

非ステロイド性抗炎症について

ボルタレンやロキソニン、イブといった痛み止めは、すべて非ステロイド性抗炎症薬です。
痛みの原因物質・プロスタグランジンの発生を抑えることで、痛みを取り除く効果があります。

強い痛みが続くと日常生活に支障をきたしますが、痛みの度合いをコントロールすることで普段通りの生活を送れるように。
痛みを感じたら我慢せず、なるべく早めに痛み止めを服用しましょう。

男性医師のイラスト

非ステロイド性抗炎症薬とステロイド性抗炎症薬、どう違う?

ステロイド性抗炎症薬は、免疫の過剰反応による痛みを緩和します。
リウマチの治療やアレルギー反応による皮膚炎などに有効です。

効果・働き

痛み、炎症、発熱を緩和します

非ステロイド性抗炎症薬は、プロスタグランジンの生成阻害作用により痛みを和らげます。

プロスタグランジンは、体の組織がダメージを受けた際に発生する物質・アラドキン酸とシクロオキシゲナーゼ(COX)という酵素の作用によって作られます。

COXが機能しなければプロスタグランジンは発生しない=痛みが起こらない

非ステロイド抗炎症薬は、COXの働きを邪魔することでプロスタグランジンの生成を抑制。痛みや炎症などを効果的に抑えます。

副作用・注意点

消化器障害、喘息発作、腎機能障害などを生じる可能性があります

非ステロイド性抗炎症薬の作用が胃で発揮されると、胃粘膜が減少して胃が荒れやすくなってしまいます。
服用を続けると、胃潰瘍ができたり十二指腸で炎症を起こしたりする恐れがあります。

また、糖尿病治療薬や抗血液凝固薬、抗菌薬などによる治療を受けている人は、非ステロイド性抗炎症薬を服用してはいけません。
痛み止めの使用については、医師の指示に従ってください。

外用薬の使用で全身に副作用が生じることはまれですが、肌に痒みや赤みが現れる場合があります。

発熱時の服用に注意

非ステロイド性抗炎症薬は発熱時の解熱にも有効ですが、中にはインフルエンザ発症時に服用すると脳炎や脳症、ライ症候群の発症リスクを高める恐れがあります。
(参考:厚生労働省「インフルエンザによる発熱に対して使用する解熱剤について」

インフルエンザの可能性がある場合には自己判断での服薬を控え、医療機関で処方される鎮痛剤を服用してください。

【症状別】リウマチ、関節痛の対処・予防法

リウマチや関節の痛みを抑えるには非ステロイド性抗炎症薬の使用が効果的ですが、体に負担をかけないためにも鎮痛剤を多用しない心がけが必要です。

症状そのものの治療と並行して、痛みを悪化させない工夫を実践していきましょう。

変形性関節症

変形性関節症は、関節の軟骨が減少していくことで発症します。
関節の働きを維持できるよう適度なストレッチやトレーニングを実践し、普段から関節の柔軟性や可動域を保っておくことが大切。

痛みや骨の変形が悪化している場合には、手術によって軟骨の破片を取り除いたり骨の形を整えたりします。

痛みが起きた時には

強い痛みを感じる時には、痛み止めを服用または外用薬を使用し、関節に負担をかけないよう安静に過ごしましょう。
さほど痛みが強くない場合でも、悪化を招かないよう階段の昇り降りや長距離の歩行は避けてください。

痛みの予防

・適正な体重の維持
肥満体型だと変形性関節症のリスクが高まり、減量によって症状は改善します。
太り過ぎに注意し、ほどよい体重の維持を心掛けましょう。

・関節に負担をかけない動作
畳での生活は、関節に大きな負担を与えてしまいます。
床に敷いた布団→ベッド、和式トイレ→洋式トイレ、畳で正座→イスに座る、など、関節への負担が少ない生活に変更していきましょう。

・患部を冷やさない
関節の血流が悪くなると、痛みが強まります。
患部および体の周辺部位を温めて、スムーズな血流を保つようにしましょう。

関節リウマチ

免疫の異常によって起こるリウマチは、関節を動かしていない時にも痛みを生じるのが特徴。
免疫の働きをコントロールする抗リウマチ薬を服用するとともに、関節破壊を抑えるJAK(ジャック)阻害剤や生物学的製剤による治療を行ないます。

痛みが起きた時には

 

治療薬を服用していても痛みや患部の腫れが生じる場合には、痛み止めを服用します。

痛みを素早く抑えるには非ステロイド性抗炎症薬が有効ですが、痛みが強すぎる場合には効果が感じられないことがあります。
その場合には、より強力なステロイド性抗炎症薬(副腎皮質ホルモン薬)を服用します。

手のこわばりが強いときには、冷やす・温めるを交互に行なうと症状が軽減します。
関節の動かし過ぎや炎症で患部が熱を持っている時には、冷湿布や保冷剤で軽く冷やしてみましょう。

痛みの予防

日常生活の中では、関節を守る動作を意識します。
小さな関節よりも大きな関節を使う、片手ではなく両手を使うといった動作によって患部の安静を助けるとともに、症状の悪化を防ぎます。

また翌日に疲れが残らない程度の運動によって、筋肉の減少や関節の硬化を予防することも大切です。

運動による間節障害

スポーツを始めると、関節痛を生じることがあります。
とくに中高年以上の世代は、激しい運動でなくても関節に負担をかけてしまうため要注意。

とくに膝はダメージを追いやすく、歩行で体重の2~3倍、走行で体重の5~10倍もの負荷/span>がかかります。

痛みが起きた時には

スポーツによって間節に違和感や痛みが生じたら、数日は休んで患部の状態を観察してください。
日常的な動作であっても痛みがある時には、痛み止めを使用します。

痛みの予防

急な運動や行き過ぎた動きは、関節障害の大きな原因です。

まずは準備運動をきちんと行ない、体をほぐしておきましょう。
運動時にはクッション性の高い靴を履き、膝に負担をかけないことも大切です。
また、どのような種類のスポーツであっても、始めから大きな動き・速い動きは禁物。
ゆっくりと体を動かし、慣れてきたら少しずつ運動量を増やしてください。

運動後にも軽い体操やストレッチを行ない、関節や筋肉をクールダウンさせましょう。

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