ワイモックス（サワシリン・ジェネリック）

効果・効能

ワイモックスは、抗菌作用によって体内に侵入した細菌を死滅させて感染症の症状を治します。

細菌は、細胞壁と呼ばれる防御壁によって生命を維持しています。
ワイモックスは、細胞壁の合成に関わるタンパク質に作用して細胞壁の合成を阻害します。
細胞壁が作れなくなった細菌は生命を保つことができず死滅。
細菌の数が減っていくことで感染症の症状が改善されます。

【適応症】
表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、びらん・潰瘍の二次感染、乳腺炎、骨髄炎、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂腎炎、前立腺炎、精巣上体炎、淋菌感染症、梅毒、子宮内感染、子宮付属器炎、子宮旁結合織炎、涙嚢炎、麦粒腫、中耳炎、歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎、猩紅熱、胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃MALTリンパ腫・特発性血小板減少性紫斑病・早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃におけるヘリコバクター・ピロリ感染症、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎

用法・用量

服用は水またはぬるま湯で行います。
服用間隔は6時間おき、または毎食後に服用してください。

服用期間は医師と相談して決め、期間中は必ず服用を続けてください。
自己判断で服用をやめてしまうと、再発したり治癒が遅くなったりします。
ただし、3〜4日服用しても効果がない場合は症状を悪化させてしまう恐れがあるため、速やかに医療機関を受診しましょう。

ヘリコバクター・ピロリ菌に対する服用方法

ピロリ菌の治療でワイモックスを用いる場合は、飲み方が異なります。
また併用薬もあるため、必ず飲み方を確認してから服用してください。

【クラリスロマイシンおよびプロトンポンプインヒビターと併用する場合】
次の3剤を1日2回、7日間服用します。

クラリスロマイシンは1回400mgが上限です。
この服用方法が不成功だった場合は、次の飲み方へ変更します。

【上記の治療が不成功だった場合】

次の3剤を1日2回、7日間服用します。

副作用

ワイモックスの持つ抗菌作用によって腸内細菌のバランスが乱れ、下痢や腹痛といった消化器症状が現れやすくなります。
医療機関では抗生物質とともに整腸剤が処方されることもあります。そのため、消化器症状が重い場合は、整腸剤を服用してください。

重篤な副作用

ワイモックスは、アレルギー反応が現れやすい薬です。
最悪の場合、アナフィラキシーを引き起こす恐れがあるため、不快感・口内異常感・喘鳴・めまい・便意・耳鳴・発汗などの症状が見られた場合は服用を中止し、医療機関を受診してください。

禁忌・注意

次に該当する人は、ワイモックスを服用する前に医師に相談する必要があります。

• セフェム系抗生物質にアレルギーがある
• 本人または家族がアレルギー体質
• 高度の腎障害がある
• 経口摂取の不良または非経口栄養、全身状態が悪い
• 高齢者
• 妊娠中または授乳中の女性
• 併用注意薬を服用中（ワルファリンカリウム、経口避妊薬、プロベネシド）

保管方法

• 直射日光、高温・多湿を避けて保管してください。
• 小さな子供の手が届かない場所で保管してください。
• 使用期限（EXP）が過ぎた商品は、摂取しないでください。

参考サイト

本商品の詳細は、海外メーカーの商品情報の翻訳および以下のサイトを参考に編集しています。

• KEGGデータベース「アモキシシリン」
• フリー百科事典 ウィキペディア「アモキシシリン」